パソコンを使っていて何かと便利なのが画面のキャプチャ、つまりスクリーンショットの作成機能だ。キャプチャといってもさまざまな用途があるが、「SnapCrab for IE」はブラウザ上から操作できるため、Webページの情報を手軽に記録したい人に特にお勧めできる。独自にアプリケーションを起動する必要がないので、Webブラウズ中に見つけた情報をすぐに保存できるし、エリアを指定してのキャプチャやデスクトップ全体のキャプチャなど、さまざまなキャプチャを誰でも手軽に行えるのがよい。
Web用ならではといえるのが、ページ全体をキャプチャする機能だ。多くのキャプチャソフトは、画面そのもののスナップショットを目的としているため、表示されている範囲しかキャプチャできないのだが、「SnapCrab for IE」では「Webページ全体をキャプチャ」ボタンで、縦に長いWebページもひとつの画像として保存できる。手動で少しずつスクロールしながらキャプチャしたり、あとから画像を確認したりといった手間が省ける。一見キャプチャとは関係なさそうな検索機能も、情報収集ツールとしてみると、作業の効率化に役立ってくれるはずだ。
もうひとつの大きな特徴の「背景を透過」は、ウィンドウを単独でキャプチャしたいときに便利な機能だ。ウィンドウが半透明状態だと、デスクトップの壁紙やアイコン、背後のウィンドウなどが映り込むため、スクリーンショットとして見づらくなりがちだが、このオプションのおかげで、いちいち背景を整理したりせずに、即座にキャプチャできるのはありがたい。
なお、筆者がはじめて試用したときに、ツールバーのボタンが設定用と無効化の二つしか表示されておらず、しばらく悩んでしまった。実は「ツールバーを固定する」オプションがONになっていたためで、これをOFFにすることで無事表示させることができた。同様の現象で悩む方がいらっしゃるかもしれないので、念のためにご紹介しておく。
(福住 護)