シンプルだが難易度が高く、かつおもしろいアクションゲーム。敵のデザインや動きが楽しく、攻撃パターンも多彩。繰り返しプレイしても飽きが来ない。BGMや効果音、ボイスなどの使い方がうまく、印象に残る。例えば、主人公がエリアへのチャレンジを開始する際の「発進」という掛け声や、エリアをクリアしたときに流れる「見事じゃのお」といったボイスには妙な魅力がある。敵の行動パターンを読んで、ギリギリのタイミングですり抜ける感覚も病みつきになる。最初のうちはまったく手に負えなかった敵が、行動パターンや動作のタイミングなどを覚えることで、少しずつ対処できるようになると、思わず熱中してしまう。
プレイヤーの成績で、フィールド上に出現する敵の数などが変化するのもおもしろい。ゲームに慣れないうちは、(ミスの繰り返しで)手に負えない難敵が減ってクリアできるようになり、腕が上がったらそれまでは登場しなかった敵が出現するなど、より手強いステージに自然にチャレンジできるようになっている。
アーケードモードやボーナスバトル、ドキュメントエリアのミドリの立ち絵などのオマケが用意されているのもうれしい。全エリアをクリアするのにはかなり手こずらされるだろうが、ぜひ頑張って最後までチャレンジしていただきたい。
(秋山 俊)