ホームネットワークとの連携強化や3D機能の強化などが図られた、“定番”ユニバーサルプレイヤー「PowerDVD」シリーズの新バージョン。「PowerDVD」は、Blu-rayやDVDなどのメディアを再生するための動画プレイヤー。独自技術「TrueTheater」により映像・画質を変換・補正し、より高い画質で動画を楽しめることが大きな特徴。例えば「TrueTheater 3D」では、対応する環境があれば、従来の2D DVD映像を加工して(奥行き情報を持つ)3Dにリアルタイムに変換して再生できる。新バージョン「11」では、ホームネットワークとの連携強化などが図られたほか、YouTubeやFacebookなどのソーシャルネットワークとの連携も強化された。「シネマモード」も3Dに対応した。さらに、iPhoneやAndroid携帯といったスマートデバイスに専用アプリ(PowerDVD Remote)をインストールすれば、スマートデバイスで「PowerDVD 11」を遠隔操作することも可能だ。
「Blu-ray 3D」の再生や2D DVDの3Dへの変換などは前バージョンでも可能だったが、新バージョンではフォトスライドショウも3D表示に対応した。いわゆる“10フィートUI”と呼ばれる「シネマモード」も3D表示に対応。3D表示が可能な環境では、奥行き感のあるインタフェースで再生操作などを行える。通常のインタフェース「クラシックモード」でも、画面下部のアイコンをクリックするだけで、2D/3D表示を切り替えられる。
ネットワーク接続されたDLNA/UPnP対応メディアサーバ上の動画や音楽、画像をストリーミング再生するDLNAクライアント機能も追加された。DLNAサーバ機能を持つ各種機器に対応するほか、他のWindows 7マシン上で動作するメディアプレイヤー内のコンテンツをネットワーク経由で再生することも可能だ。
iPhone/iPad/iPod TouchやAndroid携帯といったスマートデバイスとの連携機能も追加された。スマートデバイスをリモコンにして「PowerDVD 11」の再生をコントロールできる。スマートデバイス上でパソコンのコンテンツをリモートで再生したり、パソコンでスマートデバイスのコンテンツを再生したりといったことも可能だ。
さらに、3D映像を動画共有サイト「YouTube 3D」にアップロードしたり、「Flickr」や「Facebook」に画像をアップロードしたりすることもできるようになった。
従来から搭載されていた一連の高画質化機能「TrueTheater(ビデオエンハンスメント)」は、新バージョンでも、もちろん利用できる。SD解像度のソースをアップコンバートして最大1,080pのHD解像度で再生できる「TrueTheater HD」や、動画コンテンツの明るさやコントラスト、彩度などを自動調整し、パソコンのディスプレイでもまるでテレビで視聴しているような鮮やかな画面を生成する「TrueTheater Lighting」、動画の動きを補間して、よりスムーズな動きを実現する「TrueTheater Motion」などの機能は、CPUの性能に応じて適宜ON/OFFすることが可能。使用しているパソコンの性能に応じて、最適な画質で再生できる。GPU機能を使った高画質化も可能。対応GPUが搭載されていれば、CPUの負荷を抑えて再生できる。
メイン画面には、上部に「ムービー(BD)」「動画」「画像」「音楽」「デバイス」の各タブが設けられた。大幅に強化された再生機能をわかりやすくスピーディに切り替えられる。
※本稿はβ版をもとにまとめられています。書かれた内容が実際の製品とは異なる場合もありますので、あらかじめご了承願います。(編集部)