ファイル形式の変換やインターネット上の動画・音楽の録画が主な機能だが、ファイルを管理したり、再生したりする機能や、デバイスに応じた出力までもサポートしているため、さながら「マルチメディアファイルの管理センター」といった趣きだ。機能を切り替えるためのボタンやタブが多く、いきなり使いはじめると戸惑うかもしれないが、少し慣れてくれば、一括管理のメリットを実感できる。変換は「簡易」「詳細」の2モードで行える。「簡易」モードでは、メディアファイルの利用方法を選ぶだけ。形式の種類などに詳しくなくても、簡単に利用できる点がうれしい。一方「詳細」モードでは、ビットレートやフレームレートの指定などを行えるが、基本的にはプロファイルを選択する方式なので、あまり悩まずにすむだろう。
キャプチャもいたって簡単。初回実行時にドライバの組み込みを許可しておけば、あとはWebブラウザで動画や音楽を再生するだけで、キャプチャリストに自動登録される(もちろん録画機能のON/OFF切り替えは可能)。あとは形式を指定して、保存を実行するだけだ。
目玉機能のひとつといえる、DRMで保護されたコンテンツのコピーでは、一度再生したものを、キャプチャ機能を使って再記録している。このため厳密な意味での複製とはいえないかもしれないが、品質を極力保った形で保存できるので、バックアップに悩んでいる人には見逃せないだろう。
(福住 護)