魔物との戦闘で次々と軍功を上げ、小隊副長から全権軍師にまで昇格

「GIEEVAL（ギィーヴァル）〜畜民新世界〜」は、3師団、1万人以上の兵士を采配して魔物と戦う軍師戦術シミュレーションゲーム。ストーリーに沿って、魔物の群れと地上や迷宮で戦ったり、トーナメント戦での最強兵士を育成をしたり、最強装備の開発を行ったりすることが可能。さまざまな楽しみ方が用意されている。

ゲームの舞台は、人類が一度滅んだのち、12の創造主によって再創造された世界。人類は、創造主が残した石版「ギィーヴァル」をもとに「ジアル」と呼ばれる社会体制を確立し、約700万人が生活を営むまでになっていた。ジアル体制下では自己よりも社会が重視され、自らを社会に飼われた「蓄民（ちくみん）」と呼んで、質素だが幸福な日々を過ごしていた。

ところが、人類が食糧源としていた「魔物」が進化し、群れをなしてジアルや、ジアルを離れた遊牧民を襲うようになったことから、生活が脅かされはじめる。これに対抗するため、ジアルの指導者たちは3師団からなる軍隊を編制し、魔物討伐の命を下した……。

プレイヤーは、ジアル軍に所属する若者「ギル・クエーラ」となり、小隊の副長を手はじめに、やがては全権軍師として軍全体を動かすことになる。

戦術シミュレーションだが、個性的なキャラが織り成すドラマも見どころ

主人公「ギル・クエーラ」は24歳。遊牧民の子として生まれるが、14歳のときに集落が魔物の大群に襲われ、両親と仲間を失う。その後、ともに襲撃を逃れた親友の「フィアン」とその弟「ケンル」の三人で各地を流浪し、19歳のときに軍に入隊する。現在は、フィアン小隊の副長を務めており、実質的に小隊の指揮を執っている。人嫌いで冷徹だが頭の回転が速く、魔物への復讐心を内に強く秘めている。

「フィアン・ロード」も24歳。ゲーム開始時点では「蒼玄第223小隊」の隊長を務めている。穏やかな性格で懐が深く、人を引きつける魅力があって、部下からの信頼も厚い。ギル・クエーラは「こいつには敵わない」と思っている。

「ケンル・ロード」は18歳。尊敬する兄や主人公の役に立とうと、一緒に軍へ入隊した。戦闘はあまり得意ではないが、優しい性格でハーブや薬草の知識が豊富。

「有夢（ユウム）・ディーア」は17歳。ざっくばらんな性格で、剣技に長けている。喧嘩っ早いが、意外に料理が得意。ギル・クエーラを慕っている。

「サーラ・ハネイ」も17歳。ハイネル地方・第19ジアルの出身で、指導者の一人「エクス・ハネイ」の娘。ジアルでは治安隊の隊長として魔物と戦っていたが、進化し、凶暴さを増した魔物を狩る力と知識を得るため、軍へ入隊した。文武に長けるが、プライドが高く、自信家。入隊時、ギルを押しのけて副長になろうとするが、ギルの実力を認めてからは慕い、教えを請うようになる。

「シエル・アルム」は、記憶を失い、一人で歩いていたところをフィアンたちに拾われた子ども。ジアル指導者しか知らないはずの「月語」の知識があり、強力な攻撃法術を発動できるなど、謎が多い。

これら隊の仲間に加え、フィアンとギルの二人に何かを期待し、強引に昇進させようとする将軍「シグネル・カイム」など、個性的なキャラクタが登場する。

新規装備の開発や強化訓練などを行って兵士を強化し、戦いを有利に

ゲームの内容は、シナリオパートと「編制フェイズ」「戦術戦闘フェイズ」「戦略フェイズ」からなる、ストーリー仕立ての戦術シミュレーションゲーム。シナリオパートでは、キャラクタの立絵や背景とともに、会話によって物語が進行。会話中に選択肢が表示されたりもする。

「編制フェイズ」では、部隊の装備変更や新兵補充、部隊または個人単位での昇格・異動などを行うことができる。全軍、師団、旅団、大隊、中隊、小隊単位での各種情報を確認できるのはもちろん、1万人を超える兵士・士官個々の詳細情報を確認することも可能だ。

「戦術戦闘フェイズ」では、マップ上での部隊の移動や、拠点・補給路の設置、魔物の群れとの戦闘を行うことができる。移動は旅団単位で行い、地上での合戦は小隊単位、迷宮内では中隊単位で行動する。主人公の部隊が合戦に参加している場合には、カーソルで部隊を移動させたり、法術を発動させたりすることも可能。それ以外の部隊の行動は「任意」「攻撃重視」「防衛重視」「生存重視」のいずれかを指示できる。