「Allway Sync」の魅力は、いわゆる同期以外にもさまざまな用途に使えること。デスクトップパソコンとモバイルパソコンとで最新のデータを共有するような場面はもちろん、LAN上のパソコンとの同期やハードディスクへのバックアップコピー、Webサイトの更新などまで幅広く利用できる。同期元がローカルマシンに限られるといった制限もなく、同期元/同期先のどちらにもFTP/SFTPサーバやクラウドストレージを指定できたり、アーカイブファイルに直接アクセスできたり、さらには自動同期の開始条件がバリエーションに富んでいたり、きめ細かな設定ができるフィルタが用意されていたりなど、柔軟性の高さも大きな魅力となっている。
同期は、いったん解析を行い、内容を確認した上で実行してもよいし、いきなり実行してもよい。解析の結果も「どのようにファイルが同期されるのか」をわかりやすく表示してくれる。
ひとつ注意したい点を指摘しておくと、ウィンドウサイズが小さい場合、同期元や同期先のタイプを選択するためのポップアップメニューがすべて表示されないという現象が(少なくとも筆者のパソコンでは)見られた。特に複数の同期先を設定する場合は、数が(縦方向に)増えることで、ポップアップメニューの表示可能エリアが狭くなってゆくようなので注意したい。もちろん、ディスプレイの解像度が高く、表示エリアが広ければ問題はない。
(福住 護)