多彩なオプションを利用できる高機能ファイル同期ソフト。ひとつの同期設定内に複数の同期先を指定すれば、1対多の同期も行える。「Allway Sync」は、フォルダ同士をはじめ、FTPサーバやクラウドストレージなどとの間で、双方のファイルを同じ状態に保つことができる同期ソフト。タブ切り替え式の画面を採用し、複数のジョブ(同期設定)を切り替えながら操作できる。自動実行やフィルタなどの設定項目も充実している。
同期を実行するには「ジョブ」に同期元/同期先をセットで登録する。同期対象は「Windowsフォルダ」「Archive or encrypted archive」などのタイプから選択でき、ユーザの選択によって、対応した設定画面が表示される仕組み。初期状態の「Windowsフォルダ」は、ローカルマシンやLAN上のパソコンのフォルダのこと。一般的な同期を行う場合はこのままでよい。「Archive or encrypted archive」はアーカイブ(書庫)ファイルの内容と同期を行いたい場合に指定する。
さらに、FTPサーバ/SFTPサーバやAmazon S3、Windows Live SkyDrive、Google Docs(Googleドキュメント)などのクラウドストレージサービスとの間で同期させることも可能だ。
同期対象タイプの選択後、実際に同期させたいフォルダのパス(Windowsフォルダの場合)やFTPサーバのアカウントなどを登録すれば、設定が完了する。
同期の方向はジョブごとに指定することが可能。削除・更新されたファイルを反映させるためのオプションも用意されている。ジョブ内に複数の同期先を設定することも可能。「内蔵ハードディスクのデータをアーカイブファイルに格納しつつ、外付けにもバックアップし、さらにFTPサーバにアップロードする」といった作業を一度で行うことができる。
「解析」機能により、同期実行前に最新のファイルの状態を確認することも可能。特に確認の必要がなければ、いきなり「同期」を実行してもよい。
各ジョブで設定できるのは、
- 同期ルール──同期の方向、更新の反映、削除の反映、一時間以内の更新を無視する、などを選べる
- 自動同期──リムーバブルディスクが接続されたときやファイルの変更が確認されたとき、ログオフ時などに自動で同期を行う。一定間隔での実行も可能
- 同期フィルタと除外フィルタ──対象となるファイル/フォルダや除外するファイル/フォルダを指定できる
- ファイル管理ポリシー──ファイルを削除する場合に、ゴミ箱へ入れる、完全に削除する、ユーザが指定したフォルダへ移動する、などを選択できる
- エラー処理──ネットワーク接続エラーやリムーバブルメディアがマウントされていない場合、双方のファイルが更新されている場合など、エラーや警告が起きた場合の処理方法を選択できる
などの多彩なオプション。さまざまな設定をジョブごとに使い分けられる。ジョブ単位のオプションのほかにも、アプリケーション全体のオプションとして、- 表示言語の選択
- スタートアップへの登録
- スキンの切り替え
- ログファイルの出力
などを設定できる。