異世界ファンタジー乙女ゲーム
※当作品は一部、暴力表現等、教育上不適切な内容があるため、12歳以上推奨です。
始めに、神があった。
神は世界を創り、天と地に分けた。
次に神は光と闇を創り、光に天を、闇に地を与えた。
そして、火と水と風と土を創り、次に命を創った。
最後に、神は自らの姿を模した命を創り、人間と名付け、彼らに知恵を与えた。
しかし、知恵を得た人間は、神の領域に踏み込もうとし、神の怒りを受ける。
神は人間を、巨大な壁に囲まれた地へと閉じこめた。
神と人間の交流は絶たれ、世界は神界と人間界に分かれた。
〜「創世神話 神之章」より〜
主人公は、人間界に住む、見習い考古学者。
夢は、考古学者である兄の陽斗とともに、古くからある遺跡や文献の調査を行うこと。
一人前の考古学者になるために、日々、努力を重ねていた。
だが、その一方で、世界には徐々に異変が広がりつつあった。
元から弱かった風はいつしか完全に止まり、気温は上昇する一方。
そして、夜は、次第に明けなくなっていった――
巨大な「壁」で囲まれた人間界。
閉ざされたその世界でいったい何が起こっているのか。
誰も、その原因を知るものはいない。
そして、運命の"その日"は、訪れた――