イタリア、フィレンツェを舞台に、しがない30歳の靴磨き屋が語る純愛サウンドノベル
花の都、フィレンツェ――。
仕事に未来を見出せず、日々を無為に送っていた俺は、ある日白いワンピースを着た貴婦人と出会った。
「白い靴を磨いてもらえないかしら」
その言葉に俺は失笑し、無理である事を伝えると彼女はやわらかく笑って去っていった。
……夜、酒場でワインを飲みながら今日の話をマスターに聞かせていると、彼は言葉を詰まらせ、真面目な顔をして言った。
「伝説の靴磨き屋は、白い靴を磨きました」
俺は驚いていると、カウンターの隅で黙っていた老人が遠い目をして、昔話を始めた。
「そう、あれは30歳の時だったから、今から丁度30年前になる……」
老人は昔の記憶を、昨日のことのように鮮明に語り出した。
30年前に出会った女性との話を。
白い靴を磨いた話を。
そして、白い女性を、愛した話を。
ソフト名: | 黄昏の白い靴 |
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動作OS: | Windows XP/Me/2000/98 |
機種: | 汎用 |
種類: | フリーソフト |
作者: | Tomiji |