全身疾患に悪い影響を与える歯周病の病変を知る歯ぐきの年齢を診断する看護数式
歯周病の症状は、歯周病菌に対する免疫系が歯肉の部分で過剰に反応して悪くなります。身体を守るために働く免疫反応ですが、歯周病の細菌か歯肉にいつも刺激していますと、いつの間にか歯周組織の骨髄由来の単球幹細胞が組織に到達し、比較的大型の貧食機能もつ細胞のマクロファージやリンパ球が産生する酵素類やタンパク質の多彩な生理活性を示す炎症性サイトカインが歯肉のポケットに蓄積します。酵素類はコラーゲン繊維などを切断・溶解作用を持っています。サイトカイン類は炎症性サイトカインといわれるものですが、これらが血液の中に入るといろいろな全身疾患にマイナスの影響を与えます。アメリカの最近の研究では、糖尿病、心臓血管、低体重児出産、早産などが歯周病が関連していることを明にしていますま。また、肺炎、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、発熱などの関連も疑われるようになりました。このような介入研究から歯周病が一般の人達にも認識の深い病気になりました。歯周病が確立されるのは、歯肉の潰瘍、歯槽骨の吸収がひどくなり、歯肉の赤味、腫れ、出血、口臭、歯肉唾液のネバネバ粘度、歯肉退縮、歯抜けなどの歯周病の典型的な症状を示します。上歯の親知らず歯を1本残した状態までに消え去った27本の周病病は私の忘れられない疾病の記憶となっているものです。直接的・間接的に、歯周病は全身の健康にかなりの影響を与えてきた筈です。70歳前半からはじまった数々の疾病のいずれにも関係しているのに気づくものです。厚労省の『健康日本21』の皆さんの歯の健康に些少ながら役立つことを期待、先賢の知恵をお借りした『歯ぐきの年齢』診断を試作しました。