EBCDIK+KEISと日本語EUC(UJIS)間の文字コード相互変換
本パッケージには、日立の大型機用汎用OS「VOS3」と、UNIXやMS-DOSとの間でデータをやり取りする際に便利に使える、コード変換プログラム「ektou」と、2種のおまけ「cconv」(Cプログラムのエスケープ文字変換コマンド)、「uuencode/uudecode」が入っています。いずれもUNIX、MS-DOS(WindowsのDOS環境を含む)、VOS3の3者でコンパイル・実行が可能です。
1. Ektouとは
EBCDIK+KEISと日本語EUC(UJIS)の相互間の、文字コード変換プログラムです。EBCDIKとは、EBCDIC系の文字コードの一種で、KEISというのはその日本語拡張です。KEISでは、特別なシーケンスでJIS 7ビット漢字とEBCDIKを切り換えることにより、両者を同居させます。VOS3で使われている文字コードで、VOS3上のCやLISP、PROLOGなどのプロダクトも、このコードを標準としています。
このektouは、以前私が京大の情報処理教育センターに勤務していた時、必要に迫られて作ったもので、一応、UNIXでもMS-DOS(LSI C-86試食版で確認)でもVOS3でも動作実績はあり、95年2月までは同センターのUNIX⇔VOS3のファイル転送でのコードコンバータとしても実用に供していました。たまたまインターネットニュースfj.sources.dに、EBCDIC系の拡張の日本語コードと、ASCII・JIS系のコードとの相互変換ソフトの話が出た時、私が「こんなんありまっせ」と言ったら、意外にも「欲しい」というメールや「fj.sourcesに出せば」というメールをもらってしまったので、それを機会にほじくり出してちょっとだけ整備し、アーカイブ名とバージョン番号を与えたうえ、fj.sourcesにv1.00として投稿したものです。
また、EBCDIC・EBCDIKおよびASCIIの3コードの相互間での変換プログラムも付いております。但し、日本語EUCとISO-2022-JPやMS漢字コード(Shift JIS)との相互間の変換プログラムは付いていませんので、他のコードコンバータソフトと適宜併用して下さい(良く知られているものではnkfや、Muleに付属のcoco、あまり知られていないもの^_^では拙作のUNIX-like tools中のyakcなどがあります)。