カナ・ロック状態をカーソル位置に表示
このプログラムはPC−9801のカナ・ロック状態をカーソル位置のアンダーライ
ンで表現します.動作環境はMS−DOSで,対象とするエディタはVZかMIFES
です.
■製作動機
PC−9801のキーボードのCAPSとカナは,古い機種ではオルタネート方式(
押したら押した状態を保持)でした.最近ではそれがモメンタリ方式(押して離すとも
とに戻る)になり,その状態はLEDを見ればわかるようになっています.
ところで,このCAPSとカナ・ロック表示のLEDですが,見ようとするとCRT
画面から目を動かさなければならず,わずらわしいと感じるのは私だけでしょうか.ま
た,キーボードによっては,そのLEDさえ左手の陰に隠れてしまうものもあります.
古い機種のオルタネートであれば,指で触れた感触で現在どちらの状態であるかすぐに
わかったのです.CAPSの状態は一度設定すればそれほど切り替えないでしょうが,
カナ・ロックは頻繁に使っているのではないでしょうか.
そこで,CRT画面からそれほど目を動かさなくても,カナ・ロック状態がわかるプ
ログラムを製作しました.
■原理
主メモリに常駐してカーソル位置設定用のBIOS(INT 18H AH=13H
)割り込みベクタを書き換えます.そして,カーソル位置を監視して,移動を検出した
ら処理を施すという考えです.カナ・ロック状態はカーソル位置に該当するVRAMの
アンダーライン属性を書き換えます.(いろいろ試みましたが,他にいい方法がありま
せん.)