BINARYファイルの差分出力・更新プログラム(bdiff/bupdate)
これらは、BINARYファイルの差分出力・更新のプログラムです。
BDIFFは、ファイルの差分を作成し、出力するプログラムです。書式のoldfileとnewfileを比較して、出力を行ないます。出力ファイルの名前は、指定されればそれ
を使用しますが、指定がない場合はnewfileの拡張子を.BDFに変更したものが使用さ
れます。ただし、作成されるディレクトリーはカレントです。出力される差分ファ
イルの大きさは、元のファイルの1/8を割ることは有りませんが、冗長な構成になっ
ているので、lhaなどの圧縮ツールでの圧縮効率は高くなるようになっています。
特に、RCSのヘッダーがプログラム内部に記述されていると、これをスキャンし自
動的にタイムスタンプをバージョン番号に変更し、かつそれを差分ファイルに記録
するので、差分情報の管理が容易になります。
BUPDATEは、BDIFFで作成された差分ファイルを使用して、ファイルのアップデー
トを行なうために使用されます。
また、複数の差分ファイルが一つにまとめられているタイプのBDFファイルについ
て、その内容を表示したり、一部の差分を削除したりするのにも使用されます。
BDFファイルには、アップデート処理の対象となるファイル名が記述されています。
ですから、単にBUPDATEを使用する場合には、BDFファイル名を引数に取るだけで処
理を行なうことが可能です。また、複数の差分が一つのBDFファイルに記述されてい
る場合には、これを一括して処理することが可能です。この時に、元のアップデー
ト対象ファイルは.ORGとリネームされ、すでに存在している.ORGは.nnnとリネーム
されます。
また、BDFファイルの後に複数のファイル名記述子を指定することも可能です。
ファイル名記述子はワイルドカードを含んでもよく、これらが指定された場合は処
理対象がこれらにマッチする場合にのみ処理が行なわれます。つまり、*.EXEと記述
された場合には、BDFファイルの中のEXEファイルのみがアップデートされます。
更に、この記述子にはパス名を指定することができ、この場合は対象となるファ
イルが存在するディレクトリーを記述できます。通常は、アップデート対象となる
ファイルはカレントディレクトリーに存在する必要が有ります。