疑似英文CW練習ソフト
いままでに多くの優秀な欧文モールス練習プログラムは発表されています。これは素晴らしいことですが、たいていのソフトはランダム文字列の練習を最後に 、それ以上の「英単語」というレベルの練習はありません。もっともランダム文字列を十分に学習すれば1アマは合格するレベルに達するからだと思われます。もちろん、テキストをモールスで発音させるという機能をもったソフトも数多くありますが、英文テキストをどこかから持ってくる、あるいは、自作するということが必要になります。自作する場合は入力段階で出てくる単語を覚えてしまいますし、ネットなどから持ってくると、何回か使うと英文を覚えてしまいます。これでは、実際の英文をぶっつけ本番で取れるかというテストにはなりません。
またランダム文字列は、ご存じのように、実際の英文とは文字の出てくる頻度が異なり、ランダム文字列が取れると安心していると、平文で取れなくて焦ることになります。
そこで、本 KMORSE.EXE では、単語(スペルチェック済みのコンピューターではじき出された、頻出単語1992語)をデータとして持ち、出題するときには、それらをランダムにつなげて「疑似英文」を作ることにしました。1992語はランダムに選ばれますから、毎回同じ単語が並ぶわけではありません。したがって、単語レベルでは覚えられても、ある単語の後にどんな単語がくるかということは決まっていません。たとえ個々の単語を覚えてしまっても、それは実際に頻出する英単語ですから、これからのQSOに生かせるという訳です。全体として各文字の出てくる頻度も実際の英文に酷似します。
また、カセット等に録音して通勤や通学時間に聞いて練習しようという場合、ランダム文字列では、1字1字を突き合わせないと正解しているか確認がとれません。実際に使う単語の場合、ほとんどは皆様がご存じの単語ですから、書き取った文字を読むなりするだけで、受信できたかどうだかの確認が行えます。
さらに、「暗記受信」をする上での、試みとして、単語の文字数を指定することで、短い単語から、「単語」として受信する訓練ができるようになっています。
勿論、通常のランダム文字列も練習できるようにしてありますので、その方面も心配ありません。