タイマ割込みの不具合によるハングアップを防止
このソフトを、システム起動直後(INT 08h 割込み先が未変更の時)に常駐させると、タイマ割込みの不具合によるハングアップをほぼ完全に防止できます。タイマ割込みについて何も知らなくても、このソフトを常駐させるだけでハングアップの可能性を低くすることができます。
■動作環境
TINS16.COMは、NEC PC-9801,9821シリーズとその互換機で動作します。
TINS.COMは、上の条件で386以上のCPUを搭載した機械でのみ動作します。
CPUの最も簡単な見分け方は、全ての作業中の文書を保存した状態で、TINS.COM を実行してみることです。ハングアップすれば、CPUは286以下です。
286以下のCPUが搭載された機械では、TINS.COM の代わりに TINS16.COM を使用して下さい。
■簡単な使い方
まず、TINS.COM を適当なディレクトリにコピーします。そして、例えば A:\にコピーしたとすれば、AUTOEXEC.BAT の先頭に次の1行を追加します。
A:\TINS
これで、ハングアップの可能性が低くなります。また、CanBeで動かなかった?ログの将棋ソフト「極2」が動くようになります。
■このソフトの効果
タイマ割込みを使用するソフトの、タイマ割込みに関するバグによる潜在的なハングアップ(*1)を防止します。
また、タイマ割込みを使用する常駐ソフトを1つ常駐させた状態で、さらにタイマ割込みを使用するソフトが起動された場合に、常駐ソフトのタイマを一時的に中断し、後から起動されたソフトが起動を終了するのを待ってタイマを再開するようにします。ただし後者としてタイマ割込みを使用する常駐ソフトをさらに常駐させる場合は、必ずしも再開に成功するとは限りません(*2)。
(*1)ハングアップとは、プログラムの動作が停止して使用者の意思が永遠に伝
わらなくなる状態をいいます。
(*2)タイマBIOSを使用する常駐ソフトを2つ以上同時に常駐させると、最
後に常駐させたもの以外は、タイマ割込みを失います。