〜生活指導体験シミュレーション〜
【はじめに】
この歳になると、高校生世代の情報などはメディアを通してしか知るよしもない訳ですが、誇大な表現の多いマスコミにしても、報道されている全部がまるきりのでまかせでは無いとも思います。
プラトニックであれ、彼女がいるだけで英雄視され、「プレーヤー」などというアダ名がついてしまう、誠におおらかな時代に高校時代を過ごした作者にとって、ブルセラショップなどという商売が成り立つ現代は、やはり時代の劇的な変貌を感じずにはいられません。
この作品は“プレーヤー”が、とある女子校の教師となって、土曜日の夜の盛り場を見回り、校則に抵触するスポット付近を徘徊している自校の女生徒を補導し、生活指導する趣向になっています。
混沌とする盛り場の人混みの波に「守るべき」生徒を発見し、教育的指導を実践して
下さい。
【ストーリー】
B県都心部にある、杉山女学院高校。偏差値は中の上といった平均的な学校である。盛り場近くに校舎があるため、どうしても学校帰りに生徒が寄りやすい地理的問題点を教師達は懸念していた。多感な世代の少女達を預かる教師達は、毎週土曜日の夜に見回りを実行することを決めた。
その初回である今日、抜てきされた体育教師Aは、聖職者の理想と生徒側の自主性の尊重という、相反した現実を踏まえ、喧噪ざわめく宵の盛り場に足を踏み入れていった…。