MMLから標準MIDIファイルを作成するシステム
SPICE - Score Piece Compile Engine -「楽譜コンパイルエンジン」は、テキストファイルから標準MIDIファイル(Standard MIDI File)を得るためのシステムです。
MIDIによる演奏ファイルを作る手段として、現在はシーケンサーソフトによるステップ入力やリアルタイム演奏入力、「音符を楽譜に書き込む」システムなどが一般的です。前者は音楽業界でコンピュータ音楽の初期から行われてきた方式、後者はWindowsなどのGUI技
術の発達で「初心者にわかりやすい方法」として評価を得ています。
さて、コンピュータによる演奏ファイル作成方法のひとつに、「MML」があります。これは、「コンピュータ言語により演奏するプログラムを書く」方式です。特定の演奏用ハードウェアを制御しやすく、設計や移植が比較的簡単で、コンピュータにも負担の軽い方式であるため、今なおゲーム用の音楽演奏システムとしては重宝されています。
SPICEシステムは、MML方式の演奏ファイル作成システムです。楽譜をテキストファイルの形で入力し、コンパイルを行なうことで標準MIDIファイルを作成できます。
SPICEの特長
全機種・環境で同一のソースファイルを扱えます。またSMFファイルを出力するため、コンパイル後のファイルも全機種・環境で同一に扱えます。
SC-55・SC-88・MU-50・GM規格音源に対応。対応外機種に対しても定義ファイルを記述することにより対応可能です。
最大255トラックまでのデータを記述できます。
マクロ機能により、アドレス値などのシンボル化やシーケンスデータの簡略な記述が可能です。
シーケンシャル・パラメータ・コントロール(SPC)機能により、各種コントローラの細かい制御が見通しよく行なえます。
逆コンパイラを用意、既存のSMFデータからの流用が行なえます。
対応環境
・統合環境(VisualSPICE上)
Windows 95/98/Me/NT4/2000
・コマンドラインコンパイラのみ(別途エディタ・SMFプレイヤーが必要)
Windows 95/98/Me/NT4/2000
MS-DOS(PC-9801・FM-TOWNS・PC/AT互換機)
X68000
FreeBSD/NetBSD/各種Linux
ソフト名: | SPICE |
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動作OS: | Windows Me/2000/NT/98/95 UNIX X68000 MS-DOS |
機種: | IBM-PC PC-98 FM X68000 |
種類: | フリーソフト |
作者: | 後藤 浩昭 |