DIC(disseminated intravascular coagulation=汎発性血管内凝固症候群)の看護数式
生体内凝固能亢進により、末梢血管に広範に微小血栓が形成されます。この際の血小板と凝血因子の消費によって、凝固異常を始めとする様々な病態を呈する症候群をDIC(disseminated intravascular coagulation=汎発性血管内凝固症候群)といわれています。頸椎症性骨髄症の整形外科手術についての看護数式を昨年(02年)学習した時に気づいた術後の下肢を弾性ストッキングをする患者を整形外科の病棟で、よくみかけました。何故?術後弾性ストッキングをするのかという治療法に無関心でした。今回DICの判定の診断基準の学習をしますと、弾性ストッキングの着用は術後の血栓性静脈炎の予防にあったのです。医学図書を読むと、DICなる術語がよく目にします。厚生省の1988年の診断基準をVBScriptで作成すると同時に、昨年孫が入院、頸椎症性骨髄症の術後の弾性ストッキング着用の意味が身近な問題であるのを、今回の看護数式の事例まとめからDICを一応理解できるようになりました。DIC発症疾患としては老人敗血症、急性白血病(とくに前骨髄性白血病)、血栓性血小板減小性紫斑病、胎盤早期剥離、各種悪性腫瘍(とくに胆道系、尿路系、前立腺各腫瘍)、肝疾患(とくに劇症肝炎)、悪性リンパ腫・脊髄腫、移植臓器の拒絶反応があります。