安静時呼吸回数による肺機能の判定
二次大戦中、軍隊生活中の入院記憶は希薄状態にあるが、8年前の尿閉状態の全立腺肥大症の入院はいまも生々しい克明の記憶にあります。その時の看護婦さんの看護動作は新鮮・印象的でした。検温・血圧測定・尿量点検等が規律的に行われたのに感心しました。病院ではきわめて日常的な患者対応の動作が何十年も医療機関とは全く無縁状態にあった私には懇切な処遇と感じました。その中で、脈拍測定の鮮やかな迅速性には感心しました。今回までの看護数式の経験的事例とりあげから日常的な看護処置は意識的に外してきましたが、呼吸困難の追跡看護学習になって、脈拍測定をやさしい看護数式として取り上げなかったことを反省しています。しかし、よく考えますと、脈拍数から呼吸回数が直ちに把握できるのを知りますと、簡単な看護数式に真に基本的な看護の必要性を生み出す根源があるのにやっと気づいた次第です。今回は肺機能を判定するものです。