ラベル 弦楽四重奏曲へ長調第3楽章
この弦楽四重奏曲はラベル最初の室内楽で、1903年28才のときに書き上げています。初演は1904年3月5日、スコラ・カントルムにおける国民音楽協会の演奏会だそうです。(エマーソン四重奏団)”a mon cher maitre Gabriel Faure”(敬愛するガブリエル・フォーレへ)という献辞が記されています。
この曲は、私の大好きな弦楽四重奏曲の一つです。だいぶ前から知っていてLPを持っていたのですが、だいぶ前に、スペインの監督ビクトル・エリセ(「みつばちのささやき」で名高い寡作家)の映画「エル・スール」で実に効果的に使われているのを見て感心しました。それがこの第3楽章だったのです。この映画はクラシックでは他に、グラナドスのスペイン舞曲第5番「アンダルシア」、第2番「オリエンタル」やシューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調 の第2楽章アダージォが使われていますが、メインの曲はラベルです。主人公の少女の心の微妙な揺れを象徴しているようです。「エル・スール」は私の好きな映画のベストスリーのひとつで、詩情のかたまりといって良い美しい映像は忘れられません。主人公の女の子の成長を見守るだけでも感動しますが、スペイン内戦の歴史をご存じの方には更に深い味わいがあるでしょう。私が人に勧める映画の筆頭がこれです。私のラベルの弦楽四重奏曲への思いいれは「エル・スール」への思いいれと重なっています。
このデータは、以前ミュー次郎(バラード)+CM64+05カードで作って打ち込みましたが、四連譜と五連譜と六連譜が同時に鳴るなんていう部分もありまして、大変苦労しました。今回SC88用にリメークするに当たって、MusicatorV.3を使いましたが、2日で基本的な打ち込みが終わってしまい、以前の手間が嘘のようでした。1連符?〜16連符まで自由に打ち込めるので前回の苦労は簡単にクリアしました。また、全パート表示したスコアに自由に打ち込んでいけること、ベロシティが、画面上に鉛筆でカーブを書いて行くだけで自在に書き込めることなど、ソフトの進化に大いに感動しました
ソフト名: | ラベル弦楽四重奏曲へ長調第3楽章 |
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動作OS: | 汎用 |
機種: | 汎用 |
種類: | フリーソフト |
作者: | さすらい |