ツールバー上のわずかなスペースで何かを実現する、という発想自体のおもしろさこそが「つーるバー」シリーズの魅力。しかも「つーるバー」シリーズの各作品、なかでもゲーム系は、しっかりとした作り込みがなされている点が興味深い。多くの場合、シンプルな外観のソフトはシステム自体もシンプルになってしまいがちだが、「つーるバー」シリーズではそうしたことがない。アイデアと作り込みの両面で高く評価できるシリーズだ。
筆者のお気に入りは「つーるバーボーリング」と「つーるバーゴルフ」だ。どちらも、はじめてしまうと時間がどんどん経過する、ある意味「デスクトップに置いてはいけない」ソフト。ほかにも多数のゲームやアクセサリがあるので、興味のある方は、ベクターの検索ボックスから「つーるバー」と入れていただくとよい。登録されているソフトがすべてヒットする。
最後に、個人的な意見で恐縮だが、「つーるバー」シリーズを複数入れておいて自由に切り替えられる「ランチャ」や「スイッチャ」のようなものがあるとよいと感じた。特に、デスクトップアクセサリを季節ごとに入れ替えたい向きにはぴったりだと思うのだが、どうだろうか。ただ、ゲームをスイッチングできるようになると、別の作業中に時間がどんどん奪われて、マズいことになりそうな気もするが……。
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