最初のリリースから約15年。ひたすらバージョンアップを重ねている老舗テキストエディタ。SDIとMDIを切り替えられ、タブ切り替え方式で使うこともできる。Windows Vistaはもちろん、64bit OSにも対応している。
1,000万行近いテキストの編集にも対応しながら、動作は軽快。回数無限のUndo/Redo、検索・置換、Grep、アウトライン編集、ジャンプ、ボックス選択など、文章を書く上での便利な機能が多数、搭載されている。縦書き、段組といった表示形式にも対応する。文字コードはShift JIS/EUC/UTF-8など、一般的なものは網羅しており、外国語の一部にも対応する。これらのエンコード方式はファイルの読み込み時に自動判定される。
「秀丸エディタ」には強力なマクロ機能があり、キー一つひとつの挙動までもマクロとして組み込める。キー操作を記録・再生する機能もあり、マクロの記述方法を覚えなくても、ある程度の自動化を実現することが可能だ。
ファイルタイプによって表示デザインを変えることも可能。フォント、文字サイズ、文字色、折り返し指定、特定記号をキーとしたハイライトなどを指定できる。一般的なテキスト、HTMLファイル、C言語などプログラムのソースなど、ファイルタイプ別に表示方式を登録しておくことができ、例えば「HTMLでコメントアウトで囲まれた部分だけ文字色を変える」といったことも可能だ。
Ver.7.xxでは、新たに単語補完機能が目玉として追加された。あらかじめ条件などを登録しておくことで、入力された文字から始る単語をリストアップしてくれる。そのほかにも、
- Grepからの置換の追加
- 自動起動マクロの強化
- 検索条件の追加による絞り込み強化
などが行われ、さらに隙のない作りとなっている。
機能があまりにも豊富なため、最初からすべての機能を使いこなすことは難しいが、文章作成を大いに便利にしてくれるテキストエディタであることは間違いない。