「がんすけ2」は、「ガントチャート」と呼ばれる工程管理表を作るためのソフトだ。ひとつの大きな作業をいくつかの段階(工程)に分けて、各工程に必要な作業時間から全体の所要日数を割り出したり、各工程の進捗状況を管理したりできる。例えば、ある製品を生産するのに、
- 部品の手配
- 生産
- 梱包〜出荷
という三つの工程があるとする。各工程に必要な時間や日数を割り出すことで全作業に必要な日数がわかるので、それを元に受注から出荷までの作業計画を立てられるというわけだ。また、ひとつの流れの中で各工程のスケジュールを確認するだけでなく、並行して流れているいくつもの作業を管理することも可能で、大きなプロジェクトの全体を把握するのにも適している。横長のカレンダーのような画面に、まず大きな作業となる「項目」を追加し、そこに細かな工程を表す帯状の「チャート」を配置してゆくというのが基本的な使い方。チャートの横幅が、工程に必要な日数や時間数を表す。また、チャートには工程の名前を書き込んだり、作業の種類によって色分けしたりもできるので、「何月何日にはどんな作業が予定されているのか」をすぐに把握できる。
作業の開始予定日が変更になったり、進捗が遅れて終了日が延びたりした場合は、カレンダー上でチャートをドラッグすればスケジュールを変更できる。しかも前の工程の遅れに合わせて以後のチャートが自動的にずれるので、スケジュールの再調整も簡単だ。
各チャートにはそれぞれの予定数と実績数を登録できる。予定数・実績数の比率がチャートのすぐ下にバーグラフとなって現れるので、作業の進捗状態を容易に把握することが可能だ。
ひとつの製品を複数の工場で生産しているような場合は、ひとつの項目の中をさらに「ライン」に分けて、各ラインごとに工程を管理することも可能。項目自体を複数登録すれば、複数の製品の生産計画を一画面で見比べられる。
また、チャートとは別にToDoリストを作って予定を管理したり、特別なイベントをカレンダー上に表示させたりすることも可能で、作業計画にともなって発生する打ち合わせの予定などもまとめて管理できる。
カレンダーの表示スケールは1日/1週間/2週間/3週間/1ヵ月/2ヵ月/3ヵ月/6ヵ月/1年間/2年間/任意と11段階から選べるので、1日のうちでのスケジュール管理から、長期にわたるプロジェクトまで柔軟に対応できる。