エクスプローラタイプのファイル管理ソフト。フォルダツリー/リストビューの2ペインからなる画面構成や、ファイルのコピー/移動をドラッグ&ドロップで行える操作感覚も、エクスプローラに近い。これまでエクスプローラしか使ったことのない人でも、違和感なく操作できるだろう。
ただし、見た目や操作感がエクスプローラに似ているとはいえ、機能の豊富さにおいてはエクスプローラを凌駕するものがある。メイン画面においても、基本となるフォルダツリーとリストビューのほかに、
- 登録フォルダにすばやく移動できる「登録フォルダバー」
- 登録したアプリケーションを起動する「ランチャバー」
- テキストファイルやHTMLファイル、画像ファイルの内容を表示する「プレビューバー」
- 一時的な指定フォルダへの移動ができる「フォルダクリップバー」
といった各種バーを必要に応じて表示させることができる。アクセス頻度の高いフォルダへの一発ジャンプやファイル内容のプレビューを簡単に行えるほか、プログラムランチャとしてのも使用できるというわけだ。また、複数の「まめFile4」を開いている場合でも、ほかのウィンドウに即座にフォーカスを移す「ウィンドウバー」という機能もある。いずれもファイル管理にあたっては役に立つ機能となっている。
ファイル操作機能も多彩。ファイルの移動/コピー/削除/リネーム/属性変更といった基本的な操作はもちろんのこと、複数ファイルのリネーム、新規作成、新規フォルダの連番作成といった一括処理機能、ファイル名/日付のクリップボードへのコピー機能など、さまざまな機能を備える。アーカイブ(書庫)操作も可能で、アーカイブ内をプレビューすることも可能。LZH形式のファイルでは、特定のアーカイブ内ファイルだけを削除することもできる。
また、例えば「コピー」のような単純なコマンドでも、コピー先に同名ファイルがあった場合の処理として、
- 新しい時刻のみ上書き
- 古い時刻のみ上書き
- 同名ファイルはコピーしない
- ファイル名を変更
- 元ファイル名を変更
といったオプションを選択できる。「削除」では、ごみ箱の使用の有無をはじめ、特殊属性ファイルを削除しない設定や、通常の削除でなくファイルを完全に破壊してしまうことも可能だ。
さらに、アドレスやリスト検索のコンボボックスへの入力には入力補完機能があり、キーボード入力の手間を軽減してくれるのも特徴だ。
カスタマイズ機能も強力だ。背景色や文字色などの外観をはじめ、キー割り当てやマウス操作、動作の詳細、ツールバー、コンテキストメニューなどを自由に設定できる。
ファイル操作、ファイル管理については「およそできないことはない」といっても言い過ぎではないほどの機能を備えながら、操作は簡単で、初心者から上級者まで、誰にでもお勧めできる。