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強力なプレビュー機能を持つファイラー
Turbo Browser 98
Version 6.01
エクスプローラライクなツリービューと一覧表示、それにファイルのプレビュー表示機能をあわせ持つファイラー。シェル統合されたWindows 95/98と非常に近い画面イメージを持つため、操作性の統一がとりやすい。
画面構成は横方向の3分割構成で、左から順にフォルダツリー、フォルダ内のファイル一覧、そしてファイルのプレビュー表示となっている(プレビュー画面を下に配置した縦分割も可能)。プレビュー表示部分は、実はMDI表示となっており、複数(デフォルトでは最大25個)ファイルの同時プレビュー表示が可能だ。
プレビューは、テキストやBMP/JPEG/TIFFなどの画像ファイルはもちろん、ZIPファイルの内容表示までできる高機能なもの。さらにはActiveMovieやActiveXコンポーネントを組み込むことで、MPEGやAVIなどの動画表示、HTMLのWebイメージ表示、PDFの表示など、さまざまなフォーマットのファイルを表示できる。さらにExcelなどの表ファイルなどもそのまま表示することができるなど、非常に多くのファイル表示が可能だ。
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まず感心させられたのは、「Turbo Browser 98」のツールバーだ。これは、ツールバー左端にハンドルがついており左右にスライドさせることができる、いわゆる「リボン」と呼ばれるもの。「Turbo Browser 98」のツールバーは、「Windows 98」のフォルダウィンドウのそれとまったく同じデザインだ。操作性もなんら違いはない。些細なことではあるが、こうした配慮がなされていることで、使っていく上での違和感は確実に減少する。名前に付けられた「98」という数字は伊達じゃないのだ。
プレビュー機能自体の出来は、やや荒削りな印象を持った。確かにサポートしているファイルフォーマットは多い方だと思うし、ActiveXコンポーネントにより、サポートできるファイルが増やせる点はとてもよい。Excelファイルがそのままウィンドウ内で編集できてしまった点などは、よく考えればできてあたり前なのだが、正直、舌を巻いた。
ただ、ZIPは使えるのにLZHが使えない点であるとか、大きなファイルのプレビューに時間がかかる点など、マイナス点もある。ファイルサイズによってプレビューに制限を加えることもできるが、ファイルの種類にかかわらず一定サイズでしか制限できないので、あまりメリットはない。
こうした細かな部分が改良されれば、使い勝手のよさと相まって、多くのユーザに使われるファイルブラウザになることは間違いないだろう。
(天野 司)
作者のホームページはこちら。また、国内で「Turbo Browser 98」を扱うパーソナルデータファクトリーのホームページはこちら。
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※ この記事は、'99年3月25日に公開されました。
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