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画像を絵画風に加工できるVirtual Painterの第二弾
Virtual Painter 'Expression'
Version 2.40J
すでに発売されているVirtual Painterの第二弾となる作品。ベースとなるビットマップを読み込み、5種類のフィルタ加工が行える。普通のグラフィックフィルタと異なるのは、それぞれのフィルタが「仮想画家」となっており、油彩やスクリーントーンなどの特殊効果のみに絞られている点。オプションは「画家に対する注文」という形で指定し、キャンバスやタッチなどを細かく指定することができる。
5人の「仮想画家」の内訳は、Patomis(ペインティングナイフの油絵)、Point(淡い点描画)、Liks(シルクスクリーン)、Estpa(コラージュ)、Illena(筆で書いたようなドローイング)となっている。すでにVirtualPainterを持っているユーザは、これらの仮想画家を追加エキスパートモジュールとして使うこともできる(ただし、'Expression'は別製品なので、別にレジストが必要)。
なお、Photoshop用のプラグインとして同じ機能を持たせたパッケージもあり、こちらは別アーカイブで配布されている。
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Photoshopにも水彩などのフィルタはあるが、ここまでの機能はない。5人の画家のキャラクタがそれぞれ生きていて、同じベース画像でも作家によってかなり異なった結果になる。さらに、オプション次第で同じ作家でも違った絵を作れるので、いろいろ試しているだけでもおもしろい。速度もそこそこに速く、Pentium 200MHz程度のマシンでもストレスは感じない。
ただ、ひとつ気になったのが描画に至るユーザインタフェース。画家の選択→画家への注文→作画開始とそれぞれのメニューが分かれているのだ。画家の選択ダイアログから、オプションの設定や作画開始、プレビューなどが全部できると、より使いやすくなると思う。作画のUndoも、通常の編集メニューの下にはないため、一瞬迷うことがある。作画を開始するアクセスキーも[Ctrl]+[J]と、あまり一般的ではないだろう。
もうひとつ欲をいえば、BMP以外のファイルも対象にしてほしかった。デジカメやスキャナ、WebなどではJPEGなども多く使われる。入出力がBMP以外にないのはやや面倒かもしれない。
注文が多くなってしまったが、このソフトがいわゆる初心者でも大いに楽しむことができるものだから。今後、バージョンアップを重ねていけば、いま以上に多くのユーザを獲得できるはずだ。
なお、今回紹介したのはスタンドアロン版。Photoshopユーザには使い慣れたインタフェースで利用できるプラグイン版をお勧めする。登録は共通なので、両方を使っても可だ。なお、P&Aなどで購入できるCD-ROM版にはスタンドアロン版・プラグイン版の両方が含まれる。PhotoshopのほかにDaisyArt用のプラグインも用意されている。
(藤田 洋史)
作者のホームページはこちら。
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ソフト作者からひとこと
'Expression'はVirtual Painterの第二弾です。今回は表現性の強い5人の仮想画家をリリ-スしました。
このソフトは指定した写真を題材にした絵画を創るためのものですが、一般のツ-ル系のソフトとは違って絵画は仮想画家によって自動で創作されます。あなたは題材を与えたら作品の誕生を楽しみに待っていてください。誕生する作品は世界に一つしかないオリジナル作品ですので自由にお使いになれます。
梅村高ソフトウェアデザインではVirtual Painterのようなエ-ジェント系ソフトを創作しています。是非一度ホ-ムペ-ジにもお立ち寄りください。
(梅村 高)
※ この記事は、98年10月01日に公開されました。
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「Virtual Painter 'Expression'」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[http]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。
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