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わかりやすさを重視した静止画・動画・音声音楽のデータベース
QuickGallery Version 1.0
for Windows 画像&サウンド NEW シェアウェア 3,000円

QuickGallery MicrosoftのJetデータベースエンジンを使用したマルチメディアデータベース。ハードディスク内に存在するマルチメディアファイルにタイトルやコメントを付けて登録し、必要になったときはクエリーを使って検索する。

登録した画像をリスト表示。グループへの移動はドラッグ&ドロップでできる 扱えるファイルは、静止画がBMPやJPG、EPS、GIF、PCXなどのほか、一般的に使用するファイル形式のほとんどを扱える。動画はAVI、MOV、MPGの3種類。音声・音楽についてはWAV、MID、そしてCD-DAのCDAファイルが扱える。さらに、実行ファイル(EXE)まで登録することが可能だ。

タイトルやコメントはここで入力 レコードビューは4タイプあり、リスト表示、ラージ表示、ミディアム表示、スモール表示。画面左上はリスト表示で筆者手持ちのJPGファイルやAVIファイルを登録したところ、画面右は登録したうちの画像の一つをダブルクリックしたところだ。画像の場合はダブルクリックすると別ウィンドウが開き、タイトルやコメントの入力ができるようになる。動画の場合は再生が行われる。

グループの選択で全グループを選択していると、登録されているすべてのデータが出てくるが、グループに対してレコードをドラッグ&ドロップすることで移動ができる。登録はドラッフ&ドロップでもできるし、フォルダを指定しての一括登録も可能。また、グループモードとトグルになるファイラモードを使うことで、フォルダ中のオブジェクトを確認しながら登録作業を行うことも可能だ。

Microsoft Accessをほんの少しでも使ったことがあれば、検索機能は自然に使えるだろう。また、Accessの経験がなくても、いわゆるデータベースの検索条件指定を理解していれば、まず問題なく使えるはずだ。

reviewer's EYE Ver.1.0にしてここまで完成度が高いのには驚いた。画面もカッコいいし、インタフェースもわかりやすい。すべての点においてよく考えて作ってあるなという印象を受ける。

ファイラモードでデータを確認してから登録することもできる 例えば、画面右のように、グループモードとトグルになるファイラモードでは、データファイルのありかを直接開いて1ファイルずつ確認しながら登録ができる。もちろん、ファイル名指定のダイアログでフォルダ/ファイルを選択してもよい。ただ、ファイル登録のダイアログで、フォルダ名のロングファイルネームが無効になるのはいただけない。特に問題があるというわけではないが、ファイル名そのものはロングファイルネームが表示できるだけに、次のバージョンで修正されることに期待したい。

登録したレコードの表示方法もよく考えてあるし、速度もそこそこ速い。また、クエリーについてもタイトルやコメント、拡張子などの条件の組み合わせもちゃんと考えられている。また、not equal toといった選択もできる。膨大な数のデータファイルを持つユーザは、かなり重宝するのではないだろうか。

ただし、一度に大量のデータを登録するには、それなりの時間がかかる。画像や動画の場合、ビューで使う縮小データを作成するためだ。MMX Pentium/200MHzでそこそこという感じなので、Pentium/133MHz程度のマシンでは、少し待たされる感じがするだろうと思う。

なお、現在配布中のアーカイブにはヘルプファイルが含まれていないが、開発元のテイクフォーによれば、近日中にヘルプを同梱したファイルを公開できるそうだ。
(藤田 洋史)

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ソフト作者からひとこと
データベースの開発に携わっていたときに、業務用のリレーショナルデータベースは数多くあるのに、パーソナル向けのデータベースアプリケーションはあまりないと感じていました。数年前、VisualC++ 4.0にJetエンジンが含まれているのを見て、自分の用途にも合う画像管理ソフトを作ってみようと思ったのがきっかけです。

データベースを使用するメリットといえば、大量のデータ管理、および検索、並べ替え機能の充実だと思いますが、これらの機能をユーザが直観的かつ容易に操作できるようなGUIにすることに重点を置きました。

当初、画像だけだったのが音声、動画、実行ファイルなども管理するようになり、そのためにソフトを作り替えたときが一番苦労しました。

用途としては、画像のアルバムファイルとして使用したり、音楽CDや動画を再生するときにも使えます。またレコードごとに関連アプリケーションを変更できるので簡単なランチャとしても機能します。逆にユーザがどうのような用途で使用されるかが楽しみな部分でもあります。

当分は細かい作業やバグフィックスに追われるでしょうが、将来的には、個々のファイルタイプに応じた機能強化(フォトレタッチやMIDIのシーケンサなど)に力をいれていきたいと思います。
(テイクフォー)


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