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非常に多くのフォーマットに対応した高機能画像ビューア
ART Viewer Lite
Version 2.5A
Windowsで扱う各種画像フォーマットはもちろん、MacPaint、PostScriptラスタなど、数多くのフォーマットをサポートした画像ビューア。マルチスレッドによる快適な操作性、わかりやすいインタフェース、各種ファイルフィルタなど、実に高機能。画像を“快適に閲覧”するために最適のツール。
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■こんな人にお勧め!!
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大量の画像ファイルを取り扱う人に、また多彩なフォーマットの画像を一括して取り扱いたい人にはお勧め!!
高機能な画像ビューア
「ART Viewer Lite」は、Windows 95/NTに対応した画像ファイルビューアだ。この種のビューアソフトは数多いが、「ART Viewer Lite」は、そうした中でもかなり高機能な部類に入る。例えばサポートされる画像フォーマットはBMP、GIF、JPEGはもちろんのこと、Macintosh PaintやSUN Rasterファイルなどの他機種用の画像フォーマット、果てはAVIファイルなどの動画フォーマットまで、計30種以上をサポートする。
「ART Viewer Lite」の画面はMDI形式で、主な操作はメインパネルと呼ばれるエクスプローラ風のサブウィンドウで行う。メインパネルの左側にはツリービューが表示され、表示したいフォルダをここで選ぶ。すると、そのフォルダに含まれている画像一覧がサムネイル形式で表示され、さらにこの中から好きな画像をダブルクリックすると、別のサブウィンドウが開いて画像を表示する、といった具合だ。
良好な操作性
使ってみて気づくのは、画像一覧の表示が高速なことだ。サムネイル作成が高速な上に、一度表示したファイルのサムネイルはキャッシュとして記憶されるので、複数のフォルダを渡り歩くような際でも動作は速い。
サムネイル画面では、Windows標準のエクスプローラと同様、ファイルの名前変更や削除などが可能だ。またサムネイルをドラッグして、エクスプローラやデスクトップへファイルをコピーすることもできる。逆にエクスプローラから「ART Viewer Lite」へアイコンをドロップすることもできるが、この場合、コピーではなく画像の表示となってしまう。もっとも、この方が便利なことも多いので仕方ないことだろう。
それぞれのファイルは、やはり30種以上にものぼる多彩なフォーマットで保存することもできるので、画像コンバータとしても使用できる。このように「ART Viewer Lite」は、非常に高機能な画像ビューアといえるだろう。
なお、機能を制限をしたフリーウェア版も公開されている。
(天野 司)
作者のホームページはこちら。
ソフト作者からひとこと
'95年ごろからこのようなサムネイル形式のビューアを作りたいと考えていましたが、'96年の後半から開発を行い、97年の1月に念願のリリース、Ver.2.5にしてようやく当初に思い描いていたビューアになったと実感しています。
ビューアの最も重要な機能の一つは目的の画像にいかにすばやく見つけ出すかという点にあります。この点でサムネイルインタフェースは重要ですが、サムネイルの描画生成中にもほかの操作ができないようであればその要件は満たせません。しかし、これが想像以上に困難が多く最も苦労した点です。
その他のインタフェースにも非常に力を入れて開発した結果、「とても使いやすい」とご感想を寄せられる方が多いことから、インタフェースに重点を置いた開発が正しかったと確信しています。
今後は動画の取り扱いの強化、スライドショウ、サムネイル印刷機能、さらなる応答性の向上を行っていく予定です。また、一括変換の可能な「ART Streamer」とこのソフトを統合し、さらにアルバム機能も搭載した「ART Image Master」(仮称)も開発中ですので、ご期待ください。
(長橋 一成)
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