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MacBinaryカット機能も装備した軽快動作のアーカイバ
Super LHA for Windows95
Version 1.02
リストビュー形式を採用したシンプルなデザインのアーカイブソフト。LZHファイルの圧縮・解凍、ZIP、ARJ、CAB、TARファイルの解凍に対応。テスト解凍機能、MacBinaryカット機能、ZIP、ARJ、CABからLZHへのコンバート機能なども装備し、中級者以上のニーズにもしっかり応える。
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■こんな人にお勧め!!
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Macintoshユーザとメール、データのやり取りをすることが多い人には超お勧め!!
コンパクトで高速なアーカイブユーティリティ
ファイルサイズの小さなアーカイブユーティリティだ。すべてC言語で記述されているとドキュメントにあったが、筆者の時代遅れのマシンでもキビキビ動いて気持ちいい。DLLを揃えることで、各種のアーカイブに対応できるのは既存のユーティリティとほぼ同じ。対応フォーマットは、LZH、ZIP、ARJ、TAR、CAB。ただし、それぞれに対応するDLLが別途必要だ。なお、圧縮ファイルを作れるのはLZHのみで、あとは解凍のみ対応。
見た目は「エクスプローラ」風でツールバーを装備し、アイコン表示や詳細表示を選ぶこともできる。また「LHasa」風にドラッグ&ドロップによる即時解凍も指定できる。
コンバート機能もあるぞ
「Super LHA」ならではの機能として、各種のアーカイブフォーマットをLZHファイルに変換するというものがある。CABファイルやTARファイルなど、普段あまり使わないようなものはみんなLZHにしてしまえば扱うのもラクになる。また、自己解凍型CABファイルを通常のCABファイルとして抽出する機構も備える。
さらにめずらしいのはMacBinaryのカット機能。ご存じでない読者のために説明すると、Macintoshのファイルは単なるデータファイルではない。データの開始以前にリソースフォークと呼ばれる作成日や属性などの識別データが入っている。JPEGだろうとテキストだろうとMacBinaryのまま圧縮されたファイルを送られてしまうと、受けたWindows側はちゃんと読めない。これをカットし、Windows側できちんと扱えるようにするというものだ。いままで筆者は手動でMacBinaryヘッダをカットしてきたが、「Super LHA」を使うことでかなりラクができそうだ。
(藤田 洋史)
作者のホームページはこちら。アーカイブファイルを扱う対応DLLは、「統合アーカイバ・プロジェクト」などからダウンロードできる。
ソフト作者からひとこと
「Super LHA」は多数の書庫タイプに対応したアーカイバです。この「週刊ソフトニュース」97.11.27号で紹介していただいた姉妹ソフトの「sFTP」と同様、見た目はとてもシンプルですが、操作性を重視した設計となっています。圧縮・解凍の基本的な機能は押さえつつ、「Super LHA」ならではのユニークで実践的な機能を多数搭載しているのが特徴です。
最新バージョンでは「書庫の連結」やZIP32J.DLLとIZIP32J.DLLに対応してZIPの圧縮ができるようになる予定です。LZH書庫のみに機能を絞ったフリーソフト版の「Super LHA Lite」(近日公開)ともどもよろしくお願いします。
(須釜 俊一)
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