「EaseUS Data Recovery Wizard」はその名の通り、ウィザード(対話)形式でファイルを復元できるソフト。復元したいファイルが保存されていた場所を指定してスキャンする事で、復元可能なファイルを探し出せる。
尚、無料の「Free」版でも、スキャンのみならず累計2GBまでのファイルを復元する事ができる。
スキャン場所の指定は、デスクトップやごみ箱といったよくある場所だけではない。パソコンに接続したデバイスであればミュージックプレーヤーやデジタルカメラ等からも復元を試みる事ができる。また、パソコンでフォーマットしてしまったデバイスや削除してしまったパーティションさえも選択する事が可能だ。
復元の手順は次の流れで操作するだけだ。
- スキャンする場所を指定
- スキャンによる検索結果の表示
- 復元(リカバリ)の実行
間違ってごみ箱から消去してしまったファイルはもちろん、ごみ箱に入れずにShift&Deleteで直接削除してしまったファイルを簡単に復元する事も可能だ。
スキャンが終わると、スキャンしたドライブのディレクトリが表示されるほか、Artist(音楽)やCamera、Excel、Mov(動画)、PDF、PowerPoint、Wordに自動的にタグ付けされるので、失ったファイルのタイプから見つける事もできる。
また、スキャン結果から、ファイル名の頭文字等でファイル・フォルダを検索したりフィルタを利用する事で、ファイルの「種類」や「変更日」「サイズ」を組み合わせて探したいファイルに必要な条件を絞り込むことで、目的のファイルを素早く探し出せる。
その他、スキャン結果からそれぞれのファイルを開く事でプレビューする事もできるので、復元前にあらかじめ目的のファイルかどうかを確認可能だ。参考までに以下のスクリーンショットに、ファイル名まで破損してしまったMP4ファイルを修復してプレビューしたものを掲載してみた。
スキャン結果はエクスプローラ風のウィンドウに表示され、リストアイテム上のチェックボックスをマークする事で復元対象を指定できる。
復元したいファイルの指定が終わったら、「リカバリー」ボタンをクリックして復元先のフォルダを指定し、復元を実行する。復元が終了すれば復元先に指定したフォルダが表示され、実際のファイルを確認できる筈だ。