「筆楽名人」は、シンプルな分かりやすいインタフェースで、誰でも直感的に操作できるはがき作成ソフト。デザイン性の高いテンプレートや素材が収録され、おしゃれな年賀状・挨拶状等をすぐに作成する事ができる。住所録データは、既存のCSVファイルから取り込んだり、他社製はがき作成ソフトのデータをCSVに変換の上、取り込む事が可能。複数の住所録を使い分ける事ができ、家族で共用する事もできる。住所録一覧の印刷で「自宅住所」か「会社住所」を選べる機能もある。起動後に表示されるのは「表面」「裏面」の二つの大きなアイコンが並ぶ、「筆楽名人」独特のメニュー画面。「表面(atena)」では、住所録入力・管理の画面を、また「裏面(design)」では、デザイン面を作成するための画面を開く事ができる。「表面」画面から「裏面」画面(あるいはその逆)への移動もボタン1つで簡単に行なえる。

裏面(デザイン面)の編集画面では、デザインのベースとして利用できる「はがきデザイン」の他、おしゃれな「カットイラスト」「デザインパーツ」が豊富に用意され、マウスのドラッグ＆ドロップで自由に配置する事が可能。もちろん、手持ちの画像を読み込んで配置したり、テキストを入力・配置したりする事もできる。

画面左側に用意されたツールを使えば、指定したオブジェクトの拡大・縮小、透明・不透明化、ぼかしの有無、グループ化およびその解除、トリミング、回転、左右反転や重なり順の変更、整列も簡単に行なえる。「白黒」「セピア」「鮮やか」といったフィルタを指定オブジェクトに適用する事も可能。オブジェクトの移動をカーソルキーでも行なえる。更に移動時に【Shift】キーを同時押下する事により、オブジェクトを水平・垂直に動かせる。

表面(宛名面）では、入力済みデータの氏名、郵便番号、住所、会社名、敬称などがリスト形式で一覧表示され、氏名や会社名のフリガナでデータを絞り込む事ができる。送付先が自宅宛か会社宛かは、アイコンで表示される。亥年(2019年)、子年(2020年)年賀状の送受記録も確認する事が可能。選択したデータは画面右側にプレビュー表示され、その場で確認できる。

宛名面のレイアウトは、

• 文字(縦書き、横書き)
• はがきの種類(郵便はがき、年賀はがき、かもめーる)
• 使用するフォント

を選択すると、住所・氏名の文字サイズや配置が最適な状態に自動設定される仕組み。全てのデータに対して一括レイアウトが適用される。もしレイアウトが崩れてしまう場合は個別に調整する事もでき、レイアウト情報を保存しておける。

住所録では、送付時の連名を登録できる他、携帯電話やメールアドレス、ホームページアドレス等の情報を登録する事も可能。

住所録データ(CSVファイル)の読込・書出機能も搭載する。読込では、元ファイルの項目名が判別され、「筆楽名人」の項目に自動で割り当ててくれる(ユーザによる割当変更も可能)。「筆まめ」「筆ぐるめ」「筆王」「宛名職人」「はがき作家」「はがきデザインキット」から出力されたCSVファイルはスムーズに読み込める。書出では、項目区切り(カンマ、タブ、セミコロン)およびレコード区切り(Windows、Mac)を指定できる。