古いOSを利用したい場合にも「Parallels Desktop」は活躍する。
仮想環境で使用すれば、古いMS-DOSの資産だって未だに最新のMacで使用できるのだ。周辺機器の対応に関しても同様だ。
メーカー曰く、多くのParallels Desktopユーザが、MacでもWindows環境のスキャナを使用しているという。また、古いライセンスのmacOSソフトを使用する為に仮想環境を使用しているというケースもあるというので、「Parallels Desktop」がいかに重宝されているかが分かる。
仮想環境はサーバや外付けハードディスクに格納して必要な時だけ使用できるので、使用方法によってはMac本体のSSDやハードディスク容量を圧迫したりする事もない。
「Parallels Desktop」は一般ユーザ向けの通常版に加えて、上位版の「Pro Edition」が存在する。
「Pro Edition」は、開発者、テスター、パワーユーザー向けのエディションであり、Mac上でMac以外のソフトを実行する為の拡張機能を必要としているユーザに最適だ。仮想マシン内で任意のWindowsソフトを実行したり、数十の異なるOSにまたがってソフトやWebサイトを開発してテストする為の機能セットが搭載されている。Microsoft Visual Studioプラグインまたはネットワークシミュレータを使用してのトラブルシューティングも可能だ。Visual StudioやMicrosoft Officeの実行速度の改善にも力が入れられており、Vagrant、Jenkins等の開発ツールを使用する為のプラグインも用意されている。また、インストールアシスタントでは生産性、設計、開発、テスト、ゲーム等、主な使用シナリオの設定が行なえる。