やや前のめりな前段が長くなったが、ここからこのソフトの内容を紐解いてみよう。
「操作性・使い方」はマニュアル要らず
インストール完了後、すぐにタイピング練習に入る事ができるシンプルで分かりやすい仕様だ。その為、誰でも直感的に操作ができるであろう仕様になっている。
また、メニュー画面から進んでいく際、各項目に「数字」または「アルファベット」が振られている。これをそのまま打てば、わざわざマウスを使わずに進める事ができる気の利いた演出も含まれている。
身につく「ホームポジション」の練習
タッチタイピングを身につけるには、まず、どの指がどのキーを押さえるのかをしっかり身につけるべきだ。このホームポジションを身につける為の項目が驚くほど豊富である。
例えば、キーボードを「数字」「上段」「中段」「下段」に区切って練習する項目が用意されている。指自体にどのような動きをさせるのかを覚え込ませる為にキーボードを区切って反復練習をするのは非常に効果的だと言えるだろう。
また、併せて「左手」「右手」それぞれの「各指」毎に分けたステージも用意されている。ここまで細かく分類されて練習させるのは、全ての基本となるホームポジションに重きをおいている仕様だからだろう。
尚、ホームポジションの画像がPDFが付属しているので、プリントして机などに貼っておくと便利だ。因みにA4、A3版が入っている。
「単語練習」から「かんたん文章」「実践練習」まで問題テキストはとても豊富
タイピング入門者でもスムーズに練習に入れるように「た」「ち」「つ」「て」「と」のような一文字入力から「仕事」「調査」「警察」などの単語、10文字程度のかんたん文章、10文字以上の実践的な長文問題をカテゴリ分けしている。
更に細かく言えば「音節単位」での練習項目が入っている。
「音韻の練習」「母音の練習」「子音の練習」「濁音/半音の練習」「促音/拗音の練習」と言った具合だ。
また、問題文には「句読点入り」の文章もあるので、より実践的な練習ができる。
加えて、「ショートカットキー」の練習ステージもある。これは面白いし興味深かった。
これを極めることにより仕事の効率アップは間違いないものとなるであろう。
もし、中級者、上級者なら優しいカテゴリは飛ばして「かんたん文章」や「実践練習」など何処からでも練習する事ができるだろう。
そして極めつけは特典として付いている「仕事応援打」という練習問題コンテンツ。これが秀逸だ。
インストール完了後、改めてコンテンツをダウンロードする必要がある。
ひと手間かかる作業だが絶対におすすめだ。
ソフトをダウンロードし、アップデートそれば練習問題が更にグっと充実する。
仕事応援打
- ビジネス単語
- 会計用語
- 正しい日本語
- ビジネスマナー
- ビジネス文章
- 気の利いたメール
- ゲン担ぎ
- モテる要素
- Excelのショートカットキー
- Wordのショートカットキー
新社会人にはもちろん、すでに社会に出ている人でも改めて確認しておきたい言葉を問題化している。そしてショートカットキーの問題もExcel、Wordで役立つショートカットキー問題が加わるので嬉しい知識が身に付く筈だ。
入力設定は不要
些細な事かもしれないが、例えば、「じ」を入力する際には「zi」「ji」のどちらでも入力ができる。「ん」も「nn」「n」のどちらでもOK。わずらわしい設定は不要だ。
何せ、この入力方法はタッチタイピングの速さに関わらない、矯正しなくても良い点だ。この入力方法を強要されるのは非常にストレスになるものだが、このソフトでは設定要らずでタイピング練習ができるというストレスフリーの仕様である。
問題文読み上げ機能付き
音声読み上げ機能が付いているので問題文を読み上げてタイピングを練習する事ができる。もちろんON/OFF設定、ボリューム調整機能もあるので、タイピング練習の環境によって操作を切り替える事が可能だ。
その他、以下のような機能設定が用意されている。
- ローマ字入力、かな入力の切り替え
- BGM、効果音の音量調整
- 問題文の読み上げ音量調整
- タイプ音の選択(5種類から)
- キーボードの表示、非表示設定
設定画面には特にないが、画面サイズも自由自在にサイズ調整可能なので大きいディスプレイでも小さいディスプレイでも使う事ができる。
入力結果を自動判定
練習終了後、タイプミスの多かったキーを表示したり、タイピング速度を表示するので次の練習開始時には気を付けるべきキーや速度の目標などが立てられる。
更に、場面によっては練習問題についての解説も出るので、タイピング練習した文章の意味なども確認する事ができる。
Windows、Mac両OS対応
筆者の場合、仕事はWindows、プライベートはMacという使い方なので両方試してみたが、画面に表示されるキーボードもOSによってちゃんとwindows用、Mac用と分けられていた。
上記のように本ソフトはタッチタイピング習得において十分過ぎる仕様構成となっている。
更に本ソフトには「一挙両得」というコンセプトが随所に見られる。
タッチタイピングは身につけておくべき基本的技術であり、それを習得する時間に無駄打ちはさせないという配慮でもあろう。
かく言う筆者も、こうしてタッチタイピングに関する脳内アウトプットができたのは、タッチタイピング習得のお蔭なのである。
気になる方は今からでも本ソフトを使用してタッチタイピングを身に付けてみる事を強くおすすめする。