iOSデバイスやその中のデータを管理するソフト。iOSデバイスとパソコン間のデータ転送や、iOSデバイス同士のデータ転送、あるいはアプリの整理等が可能となっており、容易にiOSデバイスの管理全般を行なう事ができる。
iPhone、iPadのコンテンツ管理に用いるApple純正の「iTunes」は、音楽の購入やプレイリストの整理、バックアップと復元など、機能をシンプルに使えるのがメリットだが、細かなデータのバックアップやファイル操作等には向かない。シンプルさを失う事なく、もっと細かにiOSデバイスを管理したい。そんな人におすすめしたいのが、この「AnyTrans 7」だ。
「AnyTrans 7」は、大まかに言えばiOSデバイスやその中のデータを管理するソフトだ。iOSデバイスとパソコン間のデータ転送や、iOSデバイス同士のデータ転送、あるいはアプリの整理等が可能となっており、容易にiOSデバイスの管理全般を行なう事ができる。
ただ、一見単純に思えるその「iOSデバイスの管理」機能は多彩かつ強力で、例えばデータ転送については、パソコンとケーブル接続する事で、デバイスに保存している写真・動画、音楽はもちろんのこと、インストールしているアプリや着信音、Podcastの音声、電子書籍等、あらゆるデータをパソコンの指定フォルダにまとめてバックアップできる。Safariのブックマークと閲覧履歴、さらにはSMSや連絡先、カレンダーに登録したスケジュールも同じくバックアップ可能だ。
バックアップが必要なデータのジャンル、もしくはその個別データを選択して処理する事もできるので、パソコン側にすでに音楽ファイルのコピーがあるような場合、必要最小限のデータだけ選んで素早くバックアップを完了させる事が可能となっている。特に残しておきたい大事なデータ1つだけを簡単にバックアップする、というような使い方もできる。ケーブル接続なしでWi-Fi経由で定期的にバックアップを取る「エアバックアップ」機能を備えているのもポイントと言えるだろう。
反対にパソコンからiOSデバイスにファイルを転送するのも簡単で、「コンテンツを追加」機能を使えば、iOSデバイス上で扱える一般的な画像、動画、音楽に加えて、PDFのような文書ファイルをパソコンからデバイスに転送可能。さらに「ファストドライブ」機能を使用すれは、iOSデバイスそのものをUSB接続のストレージに見立てて、パソコン上のあらゆるファイルを転送できる。もちろんiOSデバイスのデータをパソコンへ転送する事も可能なので、データを持ち運ぶ際にiPhoneをポータブルHDD代わりに使うのも良いだろう。