「Calc Letter」に興味を持たれて、試してみようと思った方はまず、作者のホームページにアクセスしてみることをお勧めする。本ソフトの概要や操作法が丁寧に解説されているので、そこはぜひともご一読いただきたいのだが、目次のひとつに「物理公式集」という章があり、これが門外漢にもなかなかわかりやすい(「物理公式集」は、本体の「例題集」にも簡易版(?)が組み込まれている)。いきなり「Calc Letter」本体の話から脱線してしまったので、話を本題に戻すと──作者ホームページの内容と同じく──とにかく作りが丁寧でわかりやすい。電卓ソフトというと例えば、日付・時間計算やローン返済額計算などにも対応した「M電卓」や、リアルな外観が印象的でさまざまな関数にも対応した「BunCalc」など、人気のタイトルがいくつもあるが、「Calc Letter」はそれらとは一線を画しており、ユニークさが際立つ。“複雑な数式を電卓感覚で計算したい”“直感的な操作で数式を組み立てることができる”という作者の狙いがほぼ完璧に表現されており、謳い文句の“テキスト電卓の真髄”に偽りはない。
(雲類鷲 明澄)