とにかく多機能。「PNotes.NET」の印象はこのひと言に尽きる。シンプルな付箋紙ソフトとして使うことも、もちろん可能だが、設定可能項目が実に豊富で、カスタマイズしようとすれば、どこまででもできてしまうような感じさえある。詳細なオンラインヘルプも用意されているが、残念ながら英語ということもあり、全貌を理解するのもひと苦労だ(おそらく筆者も「PNotes.NET」を部分的にしか理解できていないだろう)。とはいえ、あまり設定に凝ることなく使用するのであれば、直感的に使えるところも「PNotes.NET」のいいところ。新しいノートを作成したり、ノートを複製したりは簡単にできるし、すべてのノートの管理も「コントロールパネル」を使えば、わかりやすい。さらに、ノートにはファイルをドラッグ&ドロップすることもできるが、その際も、
- ファイルの内容を挿入する
- オブジェクトとして挿入
- ファイルへのリンクを挿入
から選択することが可能で、ユーザの操作を中断するようなことなく、スムーズに作業を続行できるよう工夫されている。使う上でいくつか注意が必要だとすれば、例えば、ノートのネットワーク送信機能を使うには、設定画面の「ネットワーク」でノート交換の「交換を可能にする」をONにしなければならなかったり(初期状態ではOFF)、外部プログラムやタグの設定が、設定画面の「一般」の最下部にあったりといったことだろうか。「この機能、グレイアウトしているけど、使えないの?」と思ったら、まずは設定画面を確認してみていただきたい。
日本語で使用するためには、作者のホームページから日本語ランゲージファイル(japanese_jp.zip)をダウンロードし、ZIPファイルを展開して得られるjapanese_jp.xmlを「PNotes.NET」の「lang」フォルダにコピーすればよい。コピー後に「PNotes.NET」を起動し、Preferences−General settings−Languageで「日本語」を選択してApply(適用)すれば、日本語で表示される。
(薬袋 壮輔)