ソフトを開発しようと思った動機、背景
現在の仕事現場では、環境保護意識の高まりとコスト削減意識から、紙の資料を使うことが減っており、ペーパーレス化が社会全体で進行しています。職場や学校などでも、使用資料をソフトコピーでメールやクラウドで受け取ることが多くなっており、PDFファイル資料が利用される場合も多くなり、現場で働く職員たちは、PDFを自由に変換・編集・作成できるツールを求めています。しかし、現在無料のツールサイトでは提供する機能が不十分の上、安全性が低く、制限が掛けられている場合が多いとともに、PDFの生みの親であるAdobeのソフトも機能として申し分はないですが、導入価格が高く、多くの中小企業がなかなか手の出せない状態になっています。
日本企業の99.7%を占めている中小企業のソフト導入をもっと安く、安心できれば、日本経済の活力にもつながるではないかと。
このような市場と向き合い、「中小企業のPDFの取り扱いを楽にする」ことを目指し、中小企業で多くのビジネスマンがPDF電子文書をもっと活用できるよう、我々Wondershareは「PDFelement 6」シリーズを開発しました。
開発中に苦労した点
まずは「多くの機能を一本の製品にまとめる複雑さ」ということですね。そして「PDF国際仕様基準に従う」という点もなかなかの難関でした。
「多くの機能を一本の製品にまとめる複雑さ」というと、「PDFelement 6」シリーズは、PDF作業に関わる複数のモジュール(PDF編集、変換、作成、フォーム機能など)から成り立つもので、「どうやってこれらの製品を一本にまとめるか」とともに「製品の動作をスムーズにするか」「クラッシュやバグをできるだけ発生させないか」が難点でした。幸いWondershareでは、PDF製品だけではなく、“動画編集”や“スマホ復元”という製品も存在するため、ほかのラインナップの開発チームから知恵を得ることが可能で、会社全体の力を合わせて,その問題を解決したといってもよいでしょう。
そして「PDF国際仕様基準に従う」というと、PDFファイルの仕様はアドビシステムズより公開されておりますし、ISO 32000-1:2008として国際規格化されていますから、それらに従わなければなりません。それを解決するために、開発者はPDFファイルの仕様、PDFのファイル構造を深く理解しなければなりません。「PDFelement 6」シリーズの各機能を実現するために、プログラミングをする際に、我々の開発者はPDF specification(PDFファイルの標準規格)に厳しく従い、PDF各モジュールのアルゴリズム標準にもこだわりながら開発を進めました。最後にそのAll-in-OneのPDF編集ソフト「PDFelement 6 Pro」がリリースされました。
ユーザにお勧めする使い方
「PDFelement 6 Pro」は、機能の充実ぶりや操作性の高さなどから多くのユーザに使用され、高い評価を得ています。
●PDF編集
「PDFelement 6 Pro」編集機能の中で、口コミなどで高い評価を得ているのが充実したOCR機能です。画像をはじめとしたさまざまなオブジェクトのPDF内への取り込みだけでなく、スキャンしたPDFの編集も簡単に行えるようになりました。また、OCR機能では25種類以上の言語に対応し、グローバルなシーンでの使用機会が多いです。「PDFelement 6 Pro」で、スキャンしたPDFファイルを開き。「編集」>「OCR」をクリックします。「検索」モードを選択すると、スキャンしたPDFは文字検索でき、「編集」モードを選択すると、スキャンしたPDFは編集可能な状態になります。
●PDF変換
多くの人と資料を共有する必要があるビジネスなどのシーンにおいては、PDFの変換機能が充実しているかどうかは非常に重要です。「PDFelement 6 Pro」では、Word、Excel、PowerPointなど、多くのファイル形式への変換が可能になりました。また、「PDFelement 6 Pro」独自のパッチ処理機能を利用することで、複数のPDFファイルを一括で変換したり、複数のページをそれぞれ一つの画像として抽出し、一つのExcelシート・ワークシートとして保存したりすることができます。メイン画面の「PDF変換」をクリックして、PDFファイルを読み込み、Word、Excel、PowerPointなどの形式を選択して「保存」をクリックすると、数秒後に変換が完了します。
●PDF注釈
充実した注釈・コメント機能──付箋、テキストハイライト、アンダーライン、取り消し線などの基本的なものから、エリア・ハイライト、波線、キャレット(挿入記号)といった、ほかの競合商品にはないもの、線、矢印、長方形、楕円、多辺形、雲、鉛筆、消しゴムなどのマークから、各種スタンプまで、多岐にわたります。PDFページの編集画面の「注釈」ツールバーをクリックすると、以上のコメントツールが利用できます。ビジネスをはじめとした多くのシーンでの使用に非常に適しています。
肝心なPDF編集、変換、注釈機能以外に、「PDFelement 6 Pro」では、ほかにも便利機能が満載。PDFの最適化や、ポスター、小冊子などに役立つ印刷モード、ページの挿入・削除・置き換え・トリミング機能も活用できます。iPad、iPhone用のアプリもご用意しております。
この「Wondershare PDFelement 6 Pro」なら、わずかな簡単操作でPDFを高度に編集できます。お互いのやり取りを楽にするためにもこのソフトを使い、大切な書類などをペーパレスで管理していただければと思います。
今後のバージョンアップ予定
(1) 12月のバージョンアップでは、3K・4Kなど、高解像度のスクリーンに対応する予定です。大きいモニタ画面や、高解像度のタブレット(Windows Surfaceなど)にも最高のPDF閲覧体験を提供します。
(2) 現在、Android/iOS版のアプリもリリースしましたが、今後はクラウドサービスによる、PC用製品とスマホ用製品の連動性をより一層高めてゆく予定です。
((株)ワンダーシェアソフトウェア)