「Advanced SystemCare PRO」は、システム設定の最適化・修復、ディスクの最適化、不要ファイルの削除、レジストリのクリーンアップやデフラグといった多彩な機能により、パソコンを高速・快適化できるメンテナンスソフト。スパイウェアの除去、システムの脆弱性の修復、プライバシー情報の削除など、パソコンやユーザを保護する機能も搭載する。新バージョン「11」では、脆弱性の診断・修正を「スキャン」ボタンのワンクリックで行えるようになったほか、既定のホームページと検索エンジンの変更を検出・通知する「ホームページガード」の強化なども図られた。コンパクトな画面でシステム情報を確認し、メモリクリーンなどを行える「パフォーマンスモニター」もリニューアルされた。ユーザインタフェースも改善され、よりスムーズに操作できるようになった。

スタートアップ項目の最適化、ブラウザの閲覧履歴などの削除（プライバシースリープ）、不要ファイルの削除（ジャンクファイルクリーン）、マルウェアをはじめとした脅威の除去（スパイウェア除去）など、計12の項目を起動画面の「スキャン」ボタンのワンクリックで行えることが大きな特徴。どの項目をスキャン・最適化するかは、もちろんユーザが選択できる。「良好」「いますぐスキャン」といった表示で、現在のパソコンの状況もひと目でわかる。

画面は、起動時に開く「クリーン＆最適化」を中心に、「スピードアップ」「保護」「ツールボックス」「アクションセンター」の五つのタブパネルで構成される。「クリーン＆最適化」では、前バージョン（10.5）の「ディスクスキャン」が「システムプロテクト」に変更され、脆弱性の診断・修正をワンクリックで行えるようになった。

「スピードアップ」には、

• 利用シーンに応じて不要なサービスを停止し、パソコンを最適化する「ターボブースト」
• 古いドライバを最新のものに更新できる「ハードウェアアクセラレータ」
• システムの高速を図るために、詳細な項目別に最適化を実行できる「ディープ最適化」
• ブラウザの不要なプラグインやツールバー、不要なプログラムなどを一括削除できる「アプリ/ツールバークリーナー」

「保護」で利用できる機能は、

• パソコンを不正利用しようとする人物を接続されたカメラで監視する「フェイスID」
• ブラウザから個人情報や履歴を削除し、漏洩を防止する「ブラウザトラッキング対策」
• アドウェア/マルウェアなどを検出し、リアルタイムで保護する「リアルタイムプロテクト」
• インターネット上の脅威からブラウザを保護するとともに、広告を非表示にする「ウェブサーブプロテクト＆広告ブロック」
• ブラウザのホームページと検索エンジンの設定を不正な変更から保護する「ホームページガード」
• 意図せずDNSが変更されることを防ぐ「DNSプロテクト」

「ツールボックス」には、Windowsの設定を変更する「最適化」、問題点の解決を中心とした「修復」、不要なファイル/フォルダ、ショートカットや重複ファイルなどを掃除する「クリーンアップ」に分類された、高速・快適化に役立つ計22種類の機能が収録され、個別に呼び出して実行できる。「IObit Uninstaller」などのIObit社製おすすめソフトをダウンロード/インストールすることも可能だ。

「アクションセンター」では、インストール済みのWebブラウザやJava Runtime Environment、Adobe Flash Playerなどのバージョンが最新でなければ、その場でアップデートすることが可能。IObit社製おすすめソフトを購入するためのリンクも用意されている。