文字列置換や文字種変換などを組み合わせ、複雑なファイル名変更を行える、Win32用の多機能リネームソフト。アーカイブ(書庫)ファイル内のファイル名を変更することも可能(別途、プラグインが必要)。「練馬」は、複雑な変更も、処理後の状態を確認しながら、段階を分けて設定・編集できる“多段階リネーム”ソフト。実際のリネーム処理は、変更後のファイル名を確認してから実行することができ、安心して操作できる。Unicodeファイル名のリネームにも対応。正規表現も利用できる。ファイル名の変更のほか、ディレクトリ名やファイルの日時/属性を変更することも可能。さらに、プラグインによる機能拡張にも対応し、「音声/動画ファイル情報取得マクロ」「Exif情報取得マクロ」など、さまざまなプラグインが用意されている。Ver.5.0では、新たに「クリップボード文字列取得マクロ」「Unicode補正フィルタ」が追加された。
メイン画面上部には「ファイル選択」「マクロ」「置換」「正規表現」「日時/属性」などのタブが用意され、切り替えながら選択・設定を行い、確認後、実際にリネームを実行する仕組み。処理対象はファイル単位でもフォルダ単位でも指定でき、サブフォルダを含めて処理することもできる。さらにファイルの種類(拡張子)やファイル属性で処理対象を絞り込むことも可能。処理対象として選択されたファイル/フォルダは、メイン画面下部に一覧表示される。
(変更後の)ファイル名の設定・編集用に用意されているのが「マクロ」「置換」「フィルタ」「正規表現」「スクリプト」「複合処理」の各タブパネル。
- マクロ(ファイルから取得される情報などを文字列に置き換える)
- 置換(大文字・小文字の区別やOR条件での置換にも対応した文字列置換)
- フィルタ(文字種別変換や文字列整形などを行える)
- 正規表現(正規表現を利用した文字列置換を行える)
- スクリプト(VBScriptに準拠したスクリプトで、連番付加、属性付加などを行える)
- 複合処理(上記五つを取り混ぜて連続処理し、複雑なリネームを手軽に行えるようにする)
さらに「日時/属性」タブパネルを利用して、ファイルのタイムスタンプと属性の変更を行うことも可能だ。すべてのリネーム設定が終了したら「リネーム実行」タブパネルで、変更設定に問題がないかを「チェック」し、問題がなければ、リネームを「実行」する。変更後のファイル名にエラーが発生する場合は「実行」ボタンを押せないようになっており、エラーの内容は画面上で確認することができる(エラーが発生しても処理可能な場合は「エラー無視」チェックボックスが有効になり、そのままリネーム処理を実行することも可能)。
Ver.5.0では「クリップボード文字列取得マクロ(mac_Clipbrd.dll)」「Unicode補正フィルタ(fil_Unicode.dll)」の二つのプラグインが新たに追加された。「クリップボード文字列取得マクロ」は、クリップボードから文字列を取得し、リネーム編集に利用できるようにするもの。「Unicode補正フィルタ」では、Unicode文字列の各種補正変換を行うことが可能。例えば、CP932非互換文字をCP932互換文字へ再マッピングしたり、新常用漢字のうち、JISX0208に存在しない文字を再マッピングしたり、Unicode文字列をNFCで正規化したりといったことを行える。