Webアプリケーション「Radio KISS」などが追加された「JRiver Media Center」の新バージョン。ブラウザを使って、「JRiver」のプレイリストから聴きたい曲をすぐに再生することができる。「JRiver Media Center」は、“まるで高級オーディオで鳴らしているような感覚”を味わえる、再生音質の高さが特徴のメディアプレイヤー。ハイレゾ音源を高音質で再生できる。ローカルディスクに保存された音楽・動画・静止画ファイルの管理・再生・表示から、ネットワーク経由でのストリーミング再生やメディア再生、リッピング/ライティングなどまで、幅広く対応する。新バージョン「23」では、
- わかりやすいインタフェースで「カーラジオ」を直感的に操作できる「Radio KISS」の追加
- ライブラリサーバ、MCWS(Webサービス)、WebGizmoやPanelでのHTTPS/SSL対応
- WavPack DSD機能の追加
- Artwork.zipへの対応
- 電子テレビ番組表の機能改善
が行われた。《ハイレゾ音源の再生》
一般的に採用されている192kHz/24bitのリニアPCM音源はもちろん、それ以上のハイレート/ハイビット音源を再生することも可能。「JRiver Media Center」では、さらに倍の超ハイレート=768kHzにまで対応する。
《DSD(Direct Stream Digital)》
“1bitオーディオ”といわれるDSDでは8xDSD(DSD1024)に対応。DSDをパケット化し、PCM伝送ラインに乗せることを可能にしたDoP(DSD Audio over PCM Frames)では4xDSD DoPに対応する。
《ハイレゾ音源の再生に必要なもの》
専用API(Windowsの一般的なサウンド再生APIでは再生できない)と対応機器(サウンドボードやUSB外付けDACなど)が必要。「JRiver Media Center」では、標準ハイレゾ再生APIであるASIOおよびWASAPI排他モードに対応し、対応機器さえ用意すれば、元音源の音質を劣化させることなく、高音質で楽しめる。
《充実したリアルタイム処理》
再生ゲイン、パラメトリックイコライザ、ルーム補正、ヘッドホン補正などのDSP機能を搭載し、リアルタイムでこれらのDSPを適用しながら、エフェクト再生を行える。DSPとしてVSTプラグインを利用することも可能だ。
《リアルタイムのアップサンプリング機能》
例えば44.1kHz/16bitなどの“通常音質”音源を、リアルタイムでアップサンプリングして再生することも可能。同じハイレゾでも、音質的にはより有利といわれるDSDへのリアルタイム変換にも対応する。DACがDoP対応であれば、通常のPCM音源をリアルタイムでDoP変換して再生することが可能。CDのリッピング時に、通常音質の音源をアップサンプリング+ハイレゾ化して保存することもできる。
《JRemote for JRiver Media Center》
Android/iPhone対応のスマホアプリ「JRemote for JRiver Media Center(有償)」をリモコンのように使って、パソコンで動作している「JRiver Media Center」をコントロールできる。逆に「JRiver Media Center」をストリーミングサーバとしてパソコン上の音楽や動画をストリーミング転送し、スマホ上で再生することも可能だ。
《プレイドクター》
アーチスト名や曲名から、手持ちの曲でよく似たジャンルのものを探し出し、プレイリストを自動構築してくれる。サーバ上にプレイリストをアップロードし、ほかのユーザとプレイリストを交換することが可能(Doctor Who)。サジェストされた曲が自分のパソコンに保存されていない場合でも、インターネット上の試聴可能な楽曲データを自動的に検索する。
《新機能「Radio KISS」》
「カーラジオ」に登録したプレイリストをブラウザから操作できるWebアプリケーション。
- ボタンインタフェースの「Home」
- 「現在の再生リスト」のWebアプリケーション版である「Playing」
- ドライブとデバイスの選択画面「Settings」
の三つの画面で構成され、「Panel」の「Radio」から利用できる。ネットワーク接続されたスマホ、タブレット、ノートパソコン上のブラウザなどからも操作することが可能だ。