ユニークな入力支援機能を搭載したタブエディタ。キーマクロなどの機能も備える。「AsstEd」は、コンパクトで軽快に動作する、タブ切り替え型のテキストエディタ。“キー入力の支援に重点を置い”て作成されていることが特徴。「文字アシスト」「探索アシスト」の二つの入力支援機能により、ユーザの入力操作の省力化・効率化を実現する。正規表現に対応した検索・置換、印刷、ブックマークといった機能も搭載。オーソドックスなインタフェースおよび機能で快適に文書の作成・編集を行える。配布アーカイブ(Aed.zip)を解凍(展開)するだけで使うことができる。
基本的な編集機能──切り取り/コピー/貼り付け、すべて選択、Undo(元に戻す)/Redo(やり直し)、インデント/逆インデント(選択中の行の先頭のタブを削除)──は、ひと通り揃う。選択文字列を切り取って、クリップボードに転送しない「削除」もある。
ウィンドウのコントロール(ツールバー、ステータスバー)や編集画面のタブ、ルーラー、改行、行番号は、表示するか/しないかを選択することが可能。「右端で折り返す」か「指定桁数で折り返す」かも設定できる。
ソフトの大きな特徴が入力支援機能。最大二文字までの「単文字アシスト」、三文字以上の「探索アシスト」の二つの入力支援パレットが用意され、左【Ctrl】キーの押下により、
- カーソル位置の左がスペース/タブ、あるいは行頭の場合、または「探索アシスト」に該当する文字列が登録されていない場合は「単文字アシスト」
- (三文字以上の)登録済み単語の単語内または直後にカーソルがある場合は「探索アシスト」
が表示される仕組み。各アシストで選択した文字列が、エディタ内の選択文字列と置き換わり、予測変換風の使い方ができる。入力した文字がアルファベットの場合は、インクリメンタルサーチでアシストパレット上の候補を絞り込むことも可能。入力支援用の文字列は、カーソル位置の単語を登録できるほか、カーソル位置の行の文字列全体を登録することもできる。キーマクロは、ユーザのキー操作(入力)を記録し、簡単な操作で再現できるもの。マクロ実行、管理画面の「1」から「5」までに登録されたマクロは、それぞれファンクションキーの【F1】から【F5】までで実行できるようになる。登録済みのキーマクロ名は、画面最下部のステータスバーに表示される。ステータスバーではそのほかにも、カーソル位置の文字コード、当該ファイルの全行数(論理行)、カーソル位置の行・桁数、【Num Lock】のON/OFFを確認できる。
検索・置換では正規表現を利用することが可能。検索・置換文字列の履歴は、ドロップダウンリストから選択して利用することができる。「大文字/小文字の区別」「検索文字の強調表示」オプションを指定することも可能だ。
そのほかにも、
- ファイル内容の変更を不可にする「変更禁止」
- 「AsstEd」終了時のファイルを次回起動時に自動的に読み込む「レジューム」
- ファイルの保存時にバックアップファイル(*.BAK)を同時に作成する「保存時にバックアップ」
といった機能を備える。