古印体、流麗行書体などの美しい印章用フォント10書体を搭載した「パパッと電子印鑑」シリーズの新バージョン。よく使う印鑑を登録して、サッと押せる「印鑑パネル」が追加された。「パパッと電子印鑑」は、使用頻度の高い認印・三文判から、承認印などのデータネーム印、請求書などに使用する角印(ビジネス印)まで、さまざまな種類の電子印鑑を手軽に作成し、押印できるソフト。わかりやすい操作画面で、はじめてでも直感的に使うことができる。作成した電子印鑑は、ドロップ&ドロップでほかのアプリケーションに貼り付けたり、画像ファイルとして保存したりすることが可能。新バージョン「3」では、「印鑑パネル」が追加されたほか、実際の印鑑の印影をスキャナで取り込んで利用できる「スキャナ印」を新たに搭載。従来バージョンには搭載されていない印章用フォント10書体を搭載する。「PRO」「Premium」の2エディションが用意され、上位の「Premium」には「PDFスタンパー」が同梱される。
作成できる電子印鑑は、
- 認印・三文判(丸型・小判型の日常使いの印鑑)
- データネーム印(日付入り三段組の印鑑)
- ビジネス印(請求書・納品書などに用いる角印)
- ユーザー印(「社外秘」など、会社の書類に押すスタンプ)
- 住所印(郵便番号、住所、会社名、氏名、電話・FAX番号を含むスタンプ)
- 会社印(代表取締役印と会社名などを配した、二重丸デザインの印鑑)
- イラスト印(写真やイラストを配したスタンプ)
- スキャナ印(実際の印鑑の印影をスキャナなどで読み込んで作成する印鑑)
の8種類。使い方は簡単。起動後に開くメイン画面で「新しい印鑑を作成」をクリックしたら、- 新たに開いた「新しい印鑑を作成」画面で、作成する印鑑の種類を選んで、文字を入力
- 文字方向や枠の型、フォントなどを設定して、印鑑をデザイン
- 完成した印鑑を登録(保存)
で作業は完了する。「新しい印鑑を作成」画面のデザイン設定エリアでは、作成する電子印鑑の種類に応じてさまざまなアレンジを施すことができる。例えば「認印・三文判」では、印影を回転させて斜めに押すようなデザインを作ることも可能。「ビジネス印」や「ユーザー印」などの四角い印鑑では、文字を隙間なく引き延ばす(枠内で縦横最大限に拡大)ことができる。さらに日付入りの「データネーム印」では、日付の書式を11種類(西暦・和暦)から選択でき、三段をそれぞれ個別のフォントにすることも可能。新バージョン「3」では、Windowsシステムと連動して、「今日の日付」をワンタッチで入力(または解除)できるようになった。
文字のサイズは、文字数に応じて自動調整されるが、プレビューで確認しながら、スライドバーで拡大・縮小することも可能。印影のかすれ具合や色合いなども調整できる。さらに「詳細編集」画面では、印影を構成するパーツごとの位置やサイズ、傾きなどを、マウスドラッグで調整できるようになっている。
登録した電子印鑑はメイン画面上に配置され、ドラッグ&ドロップなどでほかのアプリケーションに貼り付けることが可能。画像ファイル(BMP/GIF/JPEG/TIFF/PNG/EMF/WMF)として保存することもできる。
「印鑑パネル」は、デスクトップ上に常時、表示させておけるコンパクトなパネルウィンドウ。よく使用する電子印鑑を最大三つまで登録でき、ドラッグ&ドロップですばやく押印できる(「印鑑パネル」を表示させると、メイン画面が非表示になる)。
バージョン「3」で搭載された印章用フォントは「C&G半漢印」「C&G半古印」「C&G流麗行書体」「AR勘亭流H」「AR隷書体M」「AR浪漫明朝体U」「AR祥南真筆行書体M」「AR古印体B」「AR教科書体M」「ARペン行楷書体」の10種類。過去バージョンの印章用フォントも利用でき、インストールされていれば、最大で印章用フォント31書体を使うことができる。もちろんそのほかのフォントを使用することも可能。さらに「専用フォントマネージャー」で株式会社GINGの運営するフォントダウンロードサイトにアクセスし、「パパッと電子印鑑」専用のフォントを購入することも可能だ。
「Premium」に同梱される「PDFスタンパー」は、読み込んだPDFファイルに「パパッと電子印鑑」の印鑑データをドラッグ&ドロップで直接、貼り付けることができるプラグイン。別売で購入でき、あとから「PRO」に組み込んで利用することもできる。