パターンマッチによる高度な迷惑メール削除機能を搭載した、軽快動作のメールチェッカ。複数のメールサーバ、メールアカウントに対応する。「MailPeeper」は、登録したメールサーバへのメールの着信を検出し、メッセージやサウンドなどで通知してくれるメールチェッカ。メールサーバへの接続間隔や新着メール検出時の動作──表示されるメッセージやメール一覧、再生されるサウンド、起動するメールソフト/アプリケーションなど──は好みに応じて細かくカスタマイズできる。POP3だけでなく、APOP/IMAP4による認証、SSLによる暗号化通信にも対応する。送信元アドレスで迷惑メールを自動削除できるほか、メールのタイトルや本文、ヘッダなど、特定の文字パターンで判別して迷惑メールを削除することも可能。LAN環境はもちろん、ダイヤルアップ接続環境でも便利に使える。
メールチェック時のサーバへの接続方法は、
- 「MailPeeper」自身が直接、インターネット接続してメールチェックを行う「自動接続」
- ほかのアプリケーションによるネット接続を検出したタイミングでメールチェックを行う「接続感知」
の二つが用意されている。両者を併用することもできる。接続頻度はいずれも、- 「10分おき」「3時間おき」など、プリセットされた間隔から選択する「標準モード」
- 分単位で細かく間隔を設定できる「分単位モード」
- ユーザの設定したスケジュールで接続する「タイムスケジュールモード」
から選択することが可能だ。新着メールの着信が検出された場合の動作は、
- “You have mail!”などのメッセージの表示
- 送信者やタイトルなどを確認できる「メール一覧」ウィンドウの表示
- 指定のWAV/MIDI/AVIなどを再生する「サウンド鳴らす」
- 指定したメールソフトの起動
- 指定したアプリケーションの起動
から選択・指定することが可能(複数選択可能)。自動接続時、接続感知時それぞれ個別に指定することができる。「メール一覧」ウィンドウには、着信したメールがアカウントごとにツリー表示され、リストをダブルクリックすると、メール本文およびへールヘッダの詳細な内容を確認できるようになっている。ソフトの大きな特徴のひとつが、高度な迷惑メール削除機能。「メール一覧」ウィンドウで選択したメールを、送信者のメールアドレスや本文内のURLで迷惑メールとして登録できるほか、タイトル、本文、ホスト、添付ファイル名、ヘッダ、ZIP内ファイル名を判別して、迷惑メールに登録することも可能(パターンマッチ)。パターンの指定にはワイルドカードも使える。さらに照合方法(一致、で始まる、を含む、で終わる)や、全角文字/半角文字の区別、大文字/小文字の区別、スペース個数の区別を行うか、行わないかも指定できる。プログラムがUnicodeに対応しているため、簡体字・繁体字(中国語)やハングル文字(韓国語)などでもパターンマッチを使うことが可能だ。
迷惑メールでは、自動削除される「ブラックリスト」に登録するか、保護対象の「ホワイトリスト」に登録するかを指定できる。ブラックリストが肥大化し、動作の軽快さが失われないよう、「一定期間ヒットしなかったブラックリストをゴミ箱へ入れる(無効化する)」といった設定項目も用意されている。