見習い魔道士の女の子とお供のゴーレムがダンジョンを探索する、二人パーティのRPG。会話の選択肢の積み重ねがエンディングの分岐につながる。見習い魔道士はゴーレムとともに前人未踏のダンジョン最深部の調査へと赴く
「灰色の衰退世界日記」は、衰退した世界の片隅で、魔道士の女の子「アシュレイ」とゴーレムの「マイン」が、魔導の力を追い求め、遺跡を探索するダンジョンRPG。本編クリア後にはエクストラシナリオが用意されており、さらに周回プレイを楽しむことも可能。やり込み要素は十分だ。戦闘の難易度は四段階から選択することが可能。本編の想定プレイ時間は10時間程度。
ゲームの舞台は、何度も何度もダメになりかけ、そのたびに人々の努力と「魔導」の力によって道を切り開いてきた「衰退世界」。「アシュレイ」と「マイン」が主人公になり、物語が展開される。マインは、アシュレイのおじいちゃんに修復された。二人はアルバータ魔道士会から派遣され、架け橋の町「フレクトルク」の「聖導院」の依頼で「奈落谷」の調査を行うことになる。
フレクトルクの北には、大陸を分断する大断裂「奈落谷」の底へと続く古の道が存在し、その道を辿って谷底から出てくる魔物が後を絶たない。原因を調査した結果、谷底から通常では考えることのできない大きなマナ反応が検出され、谷底で何らかの魔導遺物が稼働しているだろうことがわかった。
二人に与えられた任務は、
- 谷底の大きなマナ反応の原因と思われる未知の魔導遺物を発見すること
- 発見した魔導遺物が魔物の発生に関わっているか、悪意のあるものであった場合は破壊すること
の二つ。しかし、奈落谷のうち、これまでに探索されたのは第三層の「岩鎖の大瀑布」まで。その先は、誰も進んだ者がいない。二人は前人未踏の任務に挑む……。回復・補助系スキルと攻撃系スキルとの使い分けが重要
ゲームの内容はオーソドックスなダンジョン探索ファンタジーRPG。パーティメンバーは「アシュレイ」「マイン」の二人で固定。ゴーレムのマインは普通にはしゃべらず、しゃべるときは必ず選択形式になるのが特徴。このときの選択の積み重ねにより、エンディングが2種類に分岐する。
探索するダンジョンも「奈落谷」で固定。フレクトルクの町では休息と買い物を。奈落谷入口にある「導柱」を利用し、帰還時に登録したマップまたは各階層ごとの節目に存在する転移用のチェックポイントに転移して探索を進める。帰還は、「聖印の護石」というアイテムを使用することで、奈落谷のどこからでも直ちに町まで転移することが可能。その際、現在地のマップを登録すれば、次はその場所に導柱から転移することができる。
キャラクタの強化は、戦闘経験値によるレベルアップおよび「武器」「防具」「装飾品」「スキル」の装備で行える。
新規スキルは、聖導院で購入するか、ダンジョン内の遺物から紡ぎ出すことで入手できるが、使うには装備する必要がある。スキルには、
- MPを消費するタイプ
- SPを消費するタイプ
- パッシブタイプ
の三種類がある。MPは回復・補助系のスキルで、またSPは攻撃系のスキルで消費される。町への帰還はいつでも自由。MPが欠乏したら無理せず、町に帰還しよう
戦闘はシンボルエンカウントで発生する。マップ上のシンボルの数は多めだが、発見されても、逃げればすぐに追跡が止まり、戦闘を避けることは難しくない。ボス戦は、特定の場所に行くとイベント発生後に自動的に開始する。そのほか、マップ上では会話イベントも数多く発生する。
戦闘中の回復は高価な回復アイテムを使用するか、MPを消費する回復スキルを用いるかしかない。戦闘ではMPの温存が重要となる(戦闘終了後は安価な回復アイテムでの回復が可能)。MP回復アイテムも存在するが、サブイベントをクリアするまでは町で購入することができず、しかも高価。MPを回復させるには(基本的に)町に帰還して宿屋に泊まることとなる。一方、SPは通常攻撃を行うことで回復する。間に通常攻撃を挟めば、SP消費スキルは遠慮なく使用することができる。
町では、
- 「聖導院」でスキルと薬油系のアイテム
- 「武器工房」で武器・防具と装飾品
- 「雑貨屋」で回復アイテム
- 公園の「妖しい女商人」からは武器・装飾品
を購入することが可能。サブイベントクリア後には、公園の「出店のおじちゃん」からも特殊なアイテムを購入できるようになる。町では、そのほかにもいくつかのサブイベントが発生する。