多彩なバックアップメニューや機能で、初心者からパワーユーザまで幅広く快適に使える、Mac用のバックアップソフト。処理状況をリアルタイムで確認できる。「Indelible」は、シンプルなインタフェースで、はじめてでも使いやすい高速バックアップソフト。複雑な設定を行うことなく、プリセットメニューから選択するだけでさまざまなバックアップを実行できる(クイックバックアップ)ほか、起動可能なクローンコピーを作成したり、複数台マシンのデータを同期させたりすることも可能。バックアップ時のデータ圧縮(Gzip)やパスワード付き暗号化(AES-128)、スケジュール実行などにも対応する。バージョン「3」では、自動バックアップ機能の速度向上が図られ、カスタマイズ設定項目がさらに充実した。
初回起動時に、デフォルトのバックアップ先としてボリュームまたはフォルダを設定する。使い方は簡単。(1)バックアップ設定のボタンをクリックし、(2)バックアップのソース(元データ)および宛先(バックアップ先)を確認して、(3)「すぐに開始」ボタンをクリックするだけで、バックアップ処理が開始される。
外部ストレージ(ハードディスク、SSD、USBドライブなど)に対するバックアップ設定は、
- 内蔵ドライブ全体
- すべてのシステムファイル以外のファイル
- すべてのユーザファイル
- すべてのファイル
- すべてのドキュメントファイル
から選択することが可能。光学メディアへのバックアップには、- すべてのドキュメントファイルをCD/DVDへ
- iPhoneその他の画像をCD/DVDへ
- iTunesや他の音楽/動画をCD/DVDへ
といった設定が用意されている。選択・指定できるバックアップタイプは、
- シンプルコピー(ドライブ/フォルダをまるごとコピー。隠し情報が付加され、次回以降に実行する際、前回時から変更されたデータのみがコピーされる)
- クローン(ドライブ/フォルダをまるごとコピー。ブート情報などもそのままコピーされ、ソースと同様にブートが可能になる)
- バージョン付き(ドライブ/フォルダをバージョン付きでコピー。次回以降の実行の際、前回との差分が隠し情報として保存され、リストア時には任意のバージョンを選べる)
- 同期(ソース/宛先のフォルダ/ドライブをマージ(合体)し、当該データをソース/宛先の両方に上書き(ソースと宛先の内容が同じになる))
の4種類。さらに高度なバックアップタイプとして「フルバックアップ」「差分バックアップ」も用意されている。「差分バックアップ」は、任意のタイミングで、差分だけのバックアップを手動で行えるもの。定期的なフルバックアップと組み合わせれば、効率的に変更履歴を管理することが可能だ。各バックアップ設定ボタンのクリックで表示される「詳細ビュー」では、設定内容を細かくカスタマイズすることが可能。例えば、
- 「ソース」を手動で追加し、バックアップ対象のファイル/フォルダ/ボリュームを増やす
- 「宛先」のフォルダを変更・追加する
- 特定タイプ(名前、サイズ、変更日、作成日、拡張子など)のファイルをバックアップの対象外にする
といったことができる。CD/DVDへのコピーでは、大容量のファイルを複数のディスクに分割(スパニング)したり、同一バックアップのコピーを複数枚、作成したりすることも可能だ。ユーザのカスタマイズした設定は、名前を付けて保存することが可能。ユーザ定義として新しいボタンが追加され、ワンクリックで再利用できるようになる。
バックアップ処理の実行状況は「ダッシュボード」で確認できる。ダッシュボードではそのほかにも、設定済みのスケジュールや既存のバックアップデータ、同期・リストアの履歴などを確認することが可能だ。
スケジュール実行にも対応する。日時、曜日と時間、間隔(分、時間、日、週)、イベント(システムスタートアップ、宛先ボリュームマウント時、ソースボリュームマウント時)から選択・設定して、バックアップ処理が自動実行されるようにできる。