複数のファイル/フォルダを対象に、複数フォルダへのコピーや移動を一括実行できるソフト。設定を保存すれば、同じ内容の操作を簡単に再実行できる。「AllCopy」は、複数ファイル/フォルダの複数フォルダへのコピー/移動操作を、わかりやすくかつ少ない手間で行えるようにするソフト。複数を指定したコピー先フォルダにファイルが生成されるため、多重バックアップも簡単に行える。ソフトの起動中は、ファイルの更新を検知して動作する“自動コピーソフト”として利用することも可能。設定済みのコピー元/コピー先から、選択したものだけを実行することもできる。
メイン画面は「設定」「実行」の二画面タブ切り替え式。基本的な操作は「設定」画面だけで行える。「実行」画面は、設定を保存した場合の管理に使用する。
「設定」画面には、「コピー元ファイル/フォルダ」と「コピー先フォルダ」を登録するためのリストが用意され、それぞれに複数のアイテムを指定することが可能。コピー元の登録は「ファイル追加」「フォルダ追加」の両ボタンで行えるほか、エクスプローラからのドラッグ&ドロップにも対応する。コピー先は「追加」ボタンまたはドラッグ&ドロップでフォルダを登録する。リストからの削除は、アイテム単位の「登録削除」か、リスト全体をクリアする「すべて登録削除」のいずれかで行える。
コピーと移動には「コピー実行」「移動実行」ボタンを使用する。例えば「ファイル1」「ファイル2」「ファイル3」をコピー元、「フォルダA」「フォルダB」「フォルダC」をコピー先とした場合、コピーを実行すると、「ファイル1」「ファイル2」「ファイル3」が「フォルダA」「フォルダB」「フォルダC」のそれぞれにコピーされる(同じ設定で移動を実行した場合は、「フォルダA」に移動した時点で元のファイルが削除されるため、「フォルダB」「フォルダC」には何も移動されない)。
リストに登録したアイテムのうち、選択したものだけをコピー/移動対象にすることも可能。上記の例では「『ファイル2』だけを『フォルダC』だけにコピーする」といった使い方ができる。さらに、コピー/移動先に同名ファイルがあった場合の動作は、
- 上書きするか確認する
- 確認せずに連番を付けてコピーする
- 確認せずに上書きする
から選択・指定することが可能。「コピー/移動実行後にエクスプローラを開く」といったオプションもある。ユーザの登録した設定は保存・読み込みが可能。設定を保存すると「実行」画面の「コピー操作一覧」リストに追加され、リストで選択したコピー/移動操作を行える。設定をクリア(登録の削除)したり、設定ファイルを削除したりも「実行」画面で行える(設定の読み込みは「設定」画面でも行えるが、「コピー操作一覧」リストを使った方が手軽)。
そのほかにも、
- エクスプローラの「送る」に追加(から削除)
- 更新ファイルの自動コピー
といった機能がある。「送る」に追加/「送る」からの削除は、「コピー先フォルダ」リストで、選択したフォルダに登録名を付けて、エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニュー項目「送る」に登録したり、「送る」から削除したりできる機能。更新ファイルの自動コピーは、保存した設定を利用して対象フォルダを監視し、更新されたファイルがあれば自動的にコピーを行うもの。コピー元のファイルが100個以下であれば利用できる。