ソフトを開発しようと思った動機、背景
2004年当時、会社で無料で使用できる電子印鑑ソフトを探しましたが、有料のソフトが多く、目的に合うものが見つかりませんでした。そのため、自分で必要な機能を実装した電子印鑑のソフトを作成しました。eightban's homepageに、最初のバージョンから現在までのバージョンのhistory画像を載せていますが、初期バージョンはシンプルだったのがわかると思います。現在は12年が経ち、Ver.4.1までになりました。ユーザのみなさまのご要望を取り入れ、機能を追加してゆく過程で多機能になりましたので、【多機能デジタル印】と紹介させていただいています。開発中に苦労した点
2006年に「eight判」を使用している中国駐在のユーザさまより、中国語で表示できない文字があることを聞きました。表示するためには文字コードをUnicode対応する必要があり、特別なライブラリを使用して対応しました。現在はDelphi 10.1で開発しているので、Unicode対応は標準でできますが、Delphi 7からDelphi 10.1へは簡単には移行はできず、ソースコードを複数修正する必要がありました。また、外国人のユーザさまにご協力いただき、Unicode対応とあわせて、英語化および多言語化の対応を行いました。現在のバージョンには言語ファイル作成用のExcelファイルを同梱していますので、日本語以外の言語ファイルを簡単に作成することができます。
ユーザにお勧めする使い方
(1)画像を組み合わせることで、さまざまな印影を作成することができます。eightban's homepageに印影のサンプルがありますのでご覧ください。
(2)ご存じない方もいるかもしれませんが、スペースキーでクリップボード出力ができます。
(3)情報を埋め込んだり、押印の記録を取ったりすることもできます。
(4)縦書きが可能になりました。
(5)レジストリを使用していませんので、USBメモリでの運用も可能です。
今後のバージョンアップ予定
画像の取り込み部分について機能追加を考えています。
その他
会社での業務使用の質問が多いのですが、特に問題はありませんので、ぜひご利用ください。また、似たようなソフトでカレンダーの画像を作成するソフト「calen判」もあります。
最後に、動作報告やご意見・ご要望をお寄せいただいたユーザのみなさま、印影サンプル・英語化等にご協力いただいたユーザの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。
(eightban)