シンプルなインタフェースで直感的に使える画像変換・編集ソフト。大量の画像ファイルのリサイズやリネーム、フォーマット変換などを効率的に行える。「Image Tuner Free Edition」は、画像のリサイズ、回転・反転、リネーム、フォーマット変換や、ドロップシャドウ、フィルタ加工などをバッチ処理でまとめて行えるソフト。処理内容が登録されたタスクをリストに追加することにより、希望する処理を連続で適用できるようになっている。選択できるタスクは計15種類。JPEG/BMP/PNG/GIF/TIFF/PCXなどの一般的な画像形式はもちろん、CRW/CR2/RAW/NEF/DCR/X3F/ORFといったRAW形式データにも対応する。
処理対象画像のリストへの追加は、メイン画面へのドラッグ&ドロップで行える。ファイル単位でもフォルダ単位でも登録することが可能。リストにはファイル名、解像度、タイプ(ファイル形式)、パスの各情報が表示され、ポップアップ形式で画像をプレビューできるほか、プロパティ情報を確認したり、90度単位で回転させたりすることもできる。リストビューからサムネイルビューに切り替えることも可能だ。
処理内容となるタスクは「General(一般)」「Effects(効果)」に大別され、「General」で行えるのは、
- リサイズ
- ウォーターマーク(透かし)
- 変換
- リネーム
- 情報削除
- EXIF削除
の各処理。「リサイズ」では、元画像に対する比率やpixel値、長さ(インチまたはcm)を指定して、サイズ変更を行える。「ウォーターマーク」では、透かしを配置する位置や不透明度、余白を指定することが可能。「変換」で出力形式として指定できるのはBMP/GIF/JPEG/PNG/TIFFの5種類。選択した形式に応じて、画質や圧縮の有無などを指定できる。JPEGの場合は、カラー空間や画像変換の方法を指定することも可能だ。「リネーム」では、接頭語を指定してファイル名を変換することが可能。拡張子を大文字または小文字に統一することもできる(「情報削除」「EXIF削除」には選択・指定できるオプションはない)。
「Effects」では、
- 上下反転
- 左右反転
- 回転
- カラー化
- 調整
- クロップ
- フィルタ
- (コーナー)丸め
- 影
の各処理を行える。「回転」では、角度を90/180/270度から選択・指定できる。「カラー化」では色相・彩度・明度を、また「調整」では明るさ・コントラスト・彩度を調整することが可能。「クロップ」は画像の一部を切り抜くもので、左上と右下のX座標・Y座標を指定して行う。「フィルタ」には、ぼかし、エッジ、エンボス、ハイパス(1〜3)、ローパス(1〜2)のプリセットが用意されている。「(コーナー)丸め」は画像の四隅を丸く加工するもの、「影」は画像の縁を暗くするドロップシャドウ効果だ。追加したタスクはメイン画面右側のリストに表示され、チェックボックスで個別にON/OFFを指定することが可能。タスクの処理順序は自動的に設定される。タスクリストのインポート/エクスポートにも対応する。
一括処理されるファイルの出力先フォルダは、処理「開始」の実行直後に指定する。メイン画面下部のログ表示エリアでは、各画像の処理経過やエラーなどを確認することが可能だ。
そのほかにもオプションとして、
- イメージのタイムスタンプを保つ
- フォルダ構造を維持
- タスク設定を記憶する
などがある。