「少女が語る怪談を聞く」という設定の和風ホラーアドベンチャー。怪物から逃げのび、すべての謎を解いたあとに待ち受ける結末は果たして……。怪物に襲われる以前の記憶を失った少女は、回想を続けるうちに少しずつ記憶を取り戻し……
「少女奇談」は「怪物が出るという噂のある、辺鄙な土地に建つ屋敷の中で、少女が語る怪談を聞く」和風ホラーアドベンチャー。回想の中の少女を操作して屋敷を探索し、怪物から逃げながら、謎を解いてゆく。
プレイヤーは、怪物が出るという噂があり、実際に行方不明者もたびたび出ている辺鄙な土地で、道に迷って見知らぬ屋敷に入り込んだ人物となる。屋敷では、住人である少女から、怪物に襲われたときの話を聞く。少女は、怪物に襲われる前の記憶がなく、自身の名前すら覚えていない。しかし、記憶をたどりながらいろいろと語り進めてゆくうちに、少しずつさまざまなことを思い出し、やがて物語は核心へと近づいてゆく……。
プレイヤーがまず最初に行うことは、自分の名前を入力すること。「少女奇談」では、この名前が非常に重要な意味を持つ。二周目以降はいろいろと試してみるとよい(一番安直で適当な名前を試してみてもよいだろう)。
想定プレイ時間は1時間ほど。ただし、最低でも2周プレイすることが前提となっており、トータルのプレイ時間はその倍程度となる。
怪物の追跡をやり過ごしながら無人の屋敷を探索し、秘められた謎を解いてゆく
プレイヤーは、語り手である少女を操作して、回想を進めてゆく。しかし、ゲームの要所要所で少女が回想を中断し、プレイヤーに直接語りかけてきたり、質問をしてきたりすることがある。これが「少女奇談」の大きな特徴だ。
少女を操作する際に行うことは、一般的なRPG形式のアドベンチャーゲームと変わらない。無人の屋敷の中を探索して気になるところを調べ、入手したヒントやアイテムなどを活用して、物語を進めてゆく。重要なヒントやアイテムが存在する場所は光って知らせてくれることが多いが、それ以外の場所にも仕掛けは用意されている。小まめに調べておきたい。
セーブは、一番最初の部屋でボールペンを入手したあとに日記を使うことで行えるようになる。日記は持ち歩くことができないが、最初の部屋以外にも所々に存在するので、その場所はしっかりと覚えておきたい。
ゲームがある程度進むと、正体不明の怪物がランダムに追いかけてくるようになる。怪物に追いつかれてしまうと、そこで回想が終わり、ゲームオーバーとなる。怪物の追跡は布団の中に隠れてやり過ごすことができる(が、筆者はなぜか失敗することもたびたびあった。過信することなく、小まめにセーブした方がよい)。