隻腕の男と人型ロボットとが寂れ果てた世界を旅する“終末探索RPG”。約束の場所で二人を待つものは果たして……。眠りについていたアンドロイドは、隻腕の男によって再起動させられ……
「終わり逝く星のクドリャフカ」は「最終戦争によって荒廃してしまった終末の惑星で、隻腕の元宇宙飛行士が、自ら機能停止していたアンドロイドを再起動させ、『約束の場所』を目指す」という設定のSF短編探索RPG。想定プレイ時間は1時間から2時間程度。
ABC兵器が飛び交う最終戦争によって終焉を迎えた惑星がゲームの舞台。時は2253年8月。長い間、機能を停止していた一体のアンドロイドが再起動するところから物語ははじまる。アンドロイドの型番は「ETEH-01」。通称「オズマ」。情動回路〈こころ〉を備え、ある事情から自らの意思によって、研究施設の一室で眠りについていた。
オズマを起動させた元宇宙飛行士は「カミオカ」。野良ロボットとの戦闘で片腕を失い、義手としてサイバネティックアームを装着している。高い戦闘力とオズマに対する高い管理権限を持ち、渋るオズマを強制的に施設から連れ出して、「オズマに会いたがっている奴」が待つ場所へと連れてゆこうとする。
しかし、そのためにはまず、研究施設のセキュリティを突破しなくてはならない。変わり果てた世界にはさまざまなバケモノや野良ロボットがあふれ、目的地までの道のりは決して平穏ではない。カミオカが目指す目的地はどこか? そして、そこにはいったい何が待ち受けているのか……。
戦闘に際して重要なのがAP(アビリティポイント)の値
ゲームの内容は、未来の荒れ果てた世界を舞台にした、オーソドックスなシステムの短編RPG。戦闘で経験値とお金を稼ぎながらレベルアップし、宝箱や商店で武器、防具、アクセサリーなどを入手・装備して、カミオカとオズマを強化する。レベルアップによる成長は、レベルアップ時に獲得できる10ポイントの成長値を、
- ATK(物理攻撃)
- DEF(物理攻撃のダメージ軽減)
- TEC(補助・回復技能)
- AGL(行動順・回避率)
の各パラメータに割り振る方式。中盤以降には、ポイントの再配分を可能にするアイテムも登場する。敵との戦闘はシンボルエンカウント方式のターン制。戦闘で重要なのがAP(アビリティポイント)の値。「終わり逝く星のクドリャフカ」では敵味方を問わず、アビリティを発動するには「チャージ」によるAPの蓄積が必要。発動に必要なAPの値は、使用するアビリティによって異なる。高いAPが必要なアビリティを発動するには複数ターンのチャージが必要となる(中盤以降はAPの蓄積を補助してくれるアイテムも登場する)。